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輪郭形状間の距離に関する実験

ここで提案した距離は理論的には形の相似変換に関して不変である。従って、理想的 にはある形とそれを相似変換した形の間の距離は常に $0$ となるはずである。しか し、実際に図形をカメラから取り込み、二値化して、輪郭を追跡して輪郭点列を得た 場合には、画像を取り込む際の量子化誤差あるいは二値化の際のしきい値の選び方、 レンズによる歪みなどの影響により、同じ図形を相似変換して再度カメラから取り込 んでも、必ずしも距離が $0$ とならない。そこで、まず、そうした入力の際の量子 化誤差等の影響によって距離がどのように変動するかについて調べるための実験を試 みた。

次に、提案した距離の性質を調べるため、正多角形間の距離についての実験を行なっ た。また、木の葉を用いて、葉の形の自然な変動が距離にどのように反映されるかに ついての実験を行なった。

最後に、木の葉の形状をキーとして複数種類の植物の葉のデータベースを検索する実 験を行った。



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Takio Kurita 平成14年7月3日