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iPadの視覚障害教育での実践例

理科の実験(化学)

  1. 実践者
    • 北九州視覚特別支援学校
  2. 使用アプリ
  3. eProjector ホワイトボード ChocoTimer



  4. 内容
  5. eProjectorを利用して,教師の手でPDF化した教科書を生徒に見せている。教師用のiPadを“プレゼンター”に,生徒用のiPadを“オーディエンス”に設定している。生徒は,字や図を自分の見やすい大きさに調整して見ている。また,重要ポイントには教師側の操作で線を引くことなどもでき,生徒の注意をひきつけやすい。また,教師側でピンチアウトすると生徒側にも反映される。生徒が自分で見やすい大きさに合わせているとき,教師側でピンチアウトしてしまうと,生徒側の画面も変わってしまうので注意が必要である。

    理科の実験では1台のiPadを実験内容確認用,もう1台をタイマーやメモ用として活用した。

    タイマーは,ChocoTimerHD,記録はWhiteBoardを使用した。

    ChocoTimerHDは一つ一つのボタンが大きく弱視生徒には,見やすくて,操作しやすいという理由で好評であった。

    ホワイトボードは自分の書きやすい文字の大きさで手軽にメモを取ることができ,使いやすかったようだ。書いたメモは,カメラロールに取り込み,そのまま無線で印刷した。

    無線印刷機があると,パソコン室など他の教室に移動したり,データをパソコンに移し替えたりすることなくiPadから直接印刷でき,その場で生徒に写真やメモを渡せるので,ノートを整理するのに効果的である。印刷機はENVY110を使用している。

    iPadが1台で色々な機能が使えるので,様々な物を準備したり片づけたりする必要がなく,机上に置かれる物の数が少なく,机上を広く利用でき実験の時は良いのではないだろうか。


    2台のiPadを利用して実験を進めている様子。1台はスタンドに固定して,実験の手順の確認など,資料閲覧に利用する。もう1台は,タイマーやメモを取るために利用する。


    ホワイトボードを利用してメモを取っている様子。同アプリは,ペンの色(黒・赤・青),太さ(細・中・太)を選択できる。