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知的社会研究所 Institute for Studies on the Intellect-based Society (ISIS)
1. この研究所について:立ち上げた経緯、目的 1.1. はじめに1.2. カレル・ヴァン・ウォルフレンの仕事から学ぶこと1.3. 日本の現実の姿(1)システムの経済1.4. 日本の現実の姿(2)システムの文化1.5. 政策形成の日米比較から学ぶこと1.6. 科学者の創造的思考1.7. 「文明の進歩を支える基本原則」、「人間社会のパラドックス」、および「社会成熟度」1.8. ロシア共産主義の崩壊1.9. 中国共産主義の現状1.10. 日本、イギリス、アメリカのシステムの比較から学ぶこと─「アメリカ精神」と「近代資本主義の精神」 1.11. この研究所は社会の閉塞感を払拭できる
目次内容の詳細 1)現在の日本をどうとらえるか 2)日本の社会システムの根本的な欠陥:官僚に丸投げする政策形成 3)はっきりしている目標 4)だれにでも出来ること 5)日本の現実のシステムを正確に理解しよう 6)この研究所の目標─「独立・非営利のシンクタンク」としての活動 1)日本の社会システムの特徴 (1)「文化」の蔭に隠された日本の権力の在りか (2)日本人に対する日本の権力の行使 (3)日本の社会システムの改革─ヴァン・ウォルフレンの提案 2)「日本/権力構造の謎」の著作について (1)ヴァン・ウォルフレンの研究の動機 (2)本書に対する官僚の反応 (3)カレル・ヴァン・ウォルフレンの経歴 (4)「日本/権力構造の謎」が生まれた背景 3)日本人へのヴァン・ウォルフレンのメッセージ 4)さて我々はどうするか 1)議員の審議を素通りする75%の国家予算 2)財政投融資(財投) (1)財政投融資(財投)とは何か (2)財政投融資(財投)の歴史 3)法人とは何か (1)特殊法人 (2)行政改革と特殊法人などが辿った歴史 (3)公益法人 (4)社団法人、財団法人 4)会計検査院は法人の不正をなぜ摘発できないのか 5)膨大な額の赤字国債の発行 6)猪瀬直樹の現状分析の結論 (1)「大きな政府の末期症状」 (2)「政」と「官」の癒着がもたらした官僚丸投げ・官僚専制 1)アレックス・カーの「犬と鬼─知られざる日本の肖像」 (1)アレックス・カーが本書を書いた動機 (2)アレックス・カーがえがく日本の都市景観 (3)なぜ日本の建築はこんなものに堕落してしまったのか (4)悪しき政治の影響 2)日本の政治の奇怪さ (1)生活の質を向上させない、多額の公的資金の開発への投入─「犬と鬼」 (2)(日本型)官僚システムによる政治の歴史 (3)膨大な公共事業の奇怪さ 3)アレックス・カーが描く日本の社会と経済 (1)「世界一の債務国」日本 (2)資本収益率がつねに低いことのつけ 4)「偽りの文化」 (1)集団がつく嘘 (2)情報鎖国 5)日本の官僚制 (1)日本の官僚制の権力の道具 (2)多種多様な「天下り」と法外な報酬 (3)官僚と「族議員」の癒着 (4)不必要な規制はあるが必要な監視や規制がない日本 (5)「公共貯蓄」が全く無い日本 (6)日本の官僚制をもちあげる欧米の日本専門家─自画自賛する日本の官僚 (7)きりもみ降下した「日本流資本主義」が今後も強いる市民社会の犠牲 6)奇妙な日本の大学教育・大学院教育 (1)人間を育てない日本の高等教育 (2)「無知の蓄積」 7)アレックス・カーの結論─「実」のない日本の社会システム 1)日本の現実を前にして我々は何から手をつければいいのか 2)「なんだそうだったのか」─小池洋次の「政策形成の日米比較」から学ぶ (1)「天上がり人」の人材プール (2)頻繁に開催されるセミナー、シンポジウム、研究会での活発な人物交流 (3)米国の政権の骨格を成す政策担当者の人事 3)米国のシンクタンクとは何ものか (1)政策形成を志す人々が集う研究機関 (2)日米のシンクタンクの決定的な違い─非営利・独立の組織 (3)元閣僚や元政府高官が研究活動を続けられる受け皿 (4)シンクタンクは「20世紀の発明」である 4)米国の弁護士がもつ弁護士─政府高官─弁護士─政府高官というサイクル 5)現実の政策形成に一定の影響力を行使している米国の大学 (1)独自の歴史的視点をもつ「知」の集まりである大学院 (2)象牙の塔ではなく、現実世界に関わるシンクタンクである大学や大学院 (3)日本の大学教授─中央省庁の審議会等に組織化され官の利益を代弁 6)米国の議員や議会の持っている知的レベルの高い政策スタッフ (1)政策形成能力が極めて高い米国の議員たち─議員立法の国 (2)平均的な議員でも政策に関する専門家を15〜20人もつている (3)17,000人もいる議会スタッフ(上下両院の議員と委員会のスタッフ) 7)勝負あった─「ノーと言える日本」なんてノンキなことを言っている場合か (1)「松下政経塾」をもっと作ろう (2)米国社会の反権力の観念─社運をかけた『ワシントン・ポスト』紙 (3)米国のボランティアリズム (4)人材の流動性の高さを支える米国の「個の確立」と「普遍的価値基準」 (5)平等の概念─トクヴィルが述べる『アメリカの民主政治』 (6)移民による国の形成の長い歴史が絶えず革新力を生みつづける米国 1)「科学者の創造的思考」をこの研究所の基本的な思考の枠組みの一つに選ぶ (1)ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」 (2)複雑に見える現象の本質を見抜き簡単な基本原理にまとめ統一的に説明 (3)「斬新でユニークな思想」の尊重と蓄積 (4)個人の情熱と感動によって支えられている人間の知的活動 1.7. 「文明の進歩を支える基本原則」、「人間社会のパラドックス」、および「社会成熟度」 1)「知的社会研究所」の他の基本的な思考の枠組み 2)人間集団のサイズの成長から生まれる「文明の進歩を支える基本原則」 3)「人間社会のパラドックス」 4)「国家の社会成熟度」─全体主義と自由主義 5)自由主義国家の「社会成熟度」を左右する「知」のプールの存在 1)はじめに 2)「人間社会のパラドックス」で説明できること (1)バートランド・ラッセルの予言(1920) (2)アマルティア・セン─国民の大規模な餓死は独裁国家でしか起こらない 3)バートランド・ラッセルが示した「科学者の創造的思考」の威力 1)「知的社会研究所」の基本的な思考の枠組みを検証するため中国を考える 2)小島朋之「中国現代史 建国50年、検証と展望」による中国 (1)建国50年の政治の特徴─共産党一党独裁 (2)「前30年」─毛沢東思想による革命路線の時代 (3)文化大革命の嵐─「一窮二白」の思想 3)「後20年」─革命から現代化へ路線転換、トウ小平理論による改革・解放 (1)周恩来が推進した「大国化」を容認した毛沢東 (2)復権したトウ小平─「思想解放」と「社会主義市場経済体制」の導入 (3)一向に進まない政治体制改革─天安門事件(1976、1989) 4)ブレジンスキーの預言─共産主義の末期的な危機 5)中国の現在をどう理解するか (1)いぜんとして高度成長をつづける中国経済 (2)民主化をともなう政治改革はなぜ実現しないのか 6)「大いなる失敗」の翻訳者である伊藤憲一の指摘(1989) 1.10. 日本、イギリス、アメリカのシステムの比較から学ぶこと ─「アメリカ精神」と「近代資本主義の精神」 1)はじめに 2)日本のシステムをどう考えるか 3)現実は憲法の精神に違反する日本のシステム 4)官僚への丸投げ・官僚専制は何故許されているのか 5)官僚に政策形成をまかせてはならない理由 (1)正しい動機を持っていない (2)官僚養成のために東京帝国大学を作ったことが大きな災厄となった (3)能力ではなく資格や地位によってきまる官僚の職務内容 (4)「官・政・産の癒着した権力構造」の形成を触媒した東京帝国大学 (5)「選挙」は国民に何も約束しない 6)病める日本のシステムに対する処方箋 (1)国民が自前の「政策形成リーグ」を持つ (2)政府が最高の能力をもつ政策スタッフを採用できる合理的な仕組み (3)縁故関係・人脈関係による権力層の形成を防ぐ 7)英国の事情との比較 (1)英国の公務員 (2)公務員制度改革に抵抗する日本の官僚 (3)日本の官僚には自然科学の博士号を持つものがほとんどいない (4)毎日新聞の笠原敏彦の英国滞在記「なぜ日本で革命が起きないのか」 (5)英国のコモンロ−─そのまま日本がまねできることは何も無い (6)階級社会イギリス 8)アメリカの社会システム (1)他の国には無い特徴─1「文明の進歩を支える基本原則」を満足 (2)他の国には無い特徴─2真理を探究する好奇心と情熱を育む精神的風土 (3)他の国には無い特徴─3「アメリカ精神」の源「市民宗教」─反権力 (4)他の国にはない特徴─4「近代資本主義の精神」の誕生 9)「文明の進歩を支える基本原則」の遺伝学的根拠 (1)地球上の生物の遺伝子は絶えずランダムに変化する (2)両親から受け継いだ遺伝子を最大限に混ぜ合わせて変化させる仕組み (3)近親結婚の禁忌 (4)遺伝に支配されない脳の神経回路ネットワークの生後形成 1)知的活動が目的とする成果をあげるための必須条件─正しい動機をもつこと (1)ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」はどうして生まれたか (2)アレックス・カーの「犬と鬼」はどうして生まれたか 2)文科省が推進する「ノーベル賞戦略」を後押しする総合科学技術会議 (1)総合科学技術会議が基本計画として決定した「ノーベル賞戦略」とは (2)白川英樹が総合科学技術会議の委員を一期でやめたのは何故か (3)総合科学技術会議のメンバーである東大教授・黒田玲子の発言 (4)「ノーベル賞を取ること」は研究の正しい動機にはなり得ない (5)著書でくり返されている黒田玲子の発言内容 (6)黒田玲子と文部官僚である有本建男の助け合い関係 (7)有本建男の間違った「ノーベル賞戦略」を応援するメディアと御用学者 (8)世界の失笑を買った「ストックホルム研究連絡センター」 (9)危険なナショナリズム─栄誉は個人のもの、国家が利用すべきではない (10)総合科学技術会議の機能不全の原因─本研究所の存在意義 3)尾身幸次が推進する沖縄大学院大学構想 (1)沖縄大学院大学構想とは何ものか (2)SCIENCE 誌上で手厳しく批判されている沖縄大学院大学の構想 (3)「実」がない「沖縄大学院大学」の発想─動機が間違っている (4)失敗が約束されている沖縄大学院大学を推進する「官」─ISISの提案 4)「知」ではなく「愚」のシンボル─日本学術会議 (1)存在意義が疑われる学術会議─自分のことすら決められない (2)総合科学技術会議(学術会議検討専門調査会)の中間報告─先送り (3)SCIENCE 誌が解説する日本の学術会議 (4)学術会議がおかしてきた誤りの数々 (5)ああ!学術会議は何故こうなってしまったのか─本研究所の提案 5)国立大学の独立法人化の構想 (1)「国立大学法人化」構想で、「官」にオンブにダッコの「学」 (2)文科省の「独法化会議」とは何ものか─顔を見せない「官」が作る政策 (3)「学」が「官」に丸投げしている政府の科学行政政策の形成 (4)「国立大学法人化」を推進したものは誰か (5)「官」が直輸入したイギリスの高等教育改革 6)階級国家イギリスの高等教育─サッチャー改革 (1)イギリスの大学事情 (2)「上から下」の日本の大学行政 (3)イギリス病克服のための改革─高等教育大衆化と均質化を日本にならえ 7)日本の国立大学法人の将来に期待されるもの (1)「学」の活動は、「官」や「政」が力を発揮できる範囲を超えている (2)公的評価制度の効力とその限界 (3)日本には大衆化された高等教育を実施してきた50年の歴史がある 8)国立大学法人の運営に関する本研究所の提言 (1)リーダーシップのあるべき姿─諸刃の剣 (2)基本的に重要な大学の運営の思想 (3)国立大学の法人化に対する俗論を排し正論を進もう 9)「知的社会研究所」は必要な政策提言をする正しい動機と手段を持っている
文献一覧 【文献1】Karel van Wolferen, The Enigma of Japanese Power; People and Politics in a Stateless Nation, Macmillan London Limited (1989)、カレル・ヴァン・ウォルフレン「日本/権力構造の謎」(上・下)(篠原勝訳、大久保慶の/カ−ティス・エバハ−ド翻訳協力)早川書房 (1990);1.2., 1.4. 【文献2】Karel van Wolferen, The False Realities of a Politicized Society、カレル・ヴァン・ウォルフレン「人間を幸福にしない日本というシステム」(篠原勝訳)毎日新聞社 (1994);1.2. 【文献3】Karel van Wolferen, To the Japanese Intellectuals、カレル・ヴァン・ウォルフレン「日本の知識人へ」(西岡公、篠原勝、中村保男訳)窓社(1995);1.2., 4.2. 【文献4】Karel van Wolferen, Bourgeoisie-The Missing Element in Japanese Political Culture、カレル・ヴァン・ウォルフレン「怒れ!日本の中流階級」(鈴木主税訳)毎日新聞社 (1999);1.2., 1.5. 【文献5】猪瀬直樹「日本国の研究」文芸春秋社(1997);1.3., 1.4., 1.10., 10.4. 【文献6】Alex Kerr, Dogs and Demons, Hill and Wang (2001)、アレックス・カー「犬と鬼─知られざる日本の肖像」講談社(2001);1.4., 1.10., 1.11. 【文献7】小池洋次「政策形成の日米比較─官民の人材交流をどう進めるか」中公新書(1999);1.5., 1.7., 1.9., 1.10., 1.11., 7.5., 7.7., 7.9. 【文献8】キャサリン・グラハム「わが人生」(小野善法訳)TBSブリタニカ(1997);1.5. 【文献9】秦(はだ)由実子「変わりゆくイギリスの大学」学文社(2001);1.5., 1.10., 1.11., 7.4. 【文献10】Jared Diamond, Guns, Germs, and Steel─The Fates of Human Societies, W.W.Norton (1997)、ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」(上・下)(倉骨彰訳)草思社(2000);1.6., 1.11. 【文献11】Jared Diamond, Evolution, consequences and future of plant and animal domestication, Nature 418, 700-7 (2002);1.7. 【文献12】Bertrand Russell, The practice and theory of bolshevism, George Allen & Unwin (1920)、バートランド・ラッセル「ロシア共産主義」(河合秀和訳)みすず書房(1990);1.8. 【文献13】Amartya Sen, Beyond the Crisis─Development Strategies in Asia, Institute of Southeast Asia Studies(1999), アマルティア・セン「貧困の克服─アジア発展の鍵は何か」(大石りら訳)集英社新書(2002);1.8. 【文献14】Bertrand Russell, Authority and The Individual, George Allenn & Unwin (1949)、バートランド・ラッセル「権威と個人」(江上照彦訳)社会思想研究会出版部(1951);1.8. 【文献15】小島朋之「中国現代史 建国50年、検証と展望」中公新書(1999);1.9. 【文献16】Zbigniew Brzezinski, The Grand Failure─The Birth and Death of Communism in the Twentieth Century, Macmillan Publishing Co.(1988)、ズビグネフ・ブレジンスキー「大いなる失敗─20世紀における共産主義の誕生と終焉」(伊藤憲一訳)飛鳥新社(1989);1.9. 【文献17】中山 茂「帝国大学の誕生─国際比較の中での東大」中公新書(1978);1.10. 【文献18】木原誠二「英国大蔵省から見た日本」文芸春秋(2001);1.10., 1.11., 7.5., 7.7. 【文献19】Andrew White, The Warfare of Science (1876); A History of the Warfare of Science with Theology in Christendom (1896)、アンドリュー・ホワイト「科学と宗教との闘争」(森島恒雄訳)岩波書店(1968)では前者を台本にし後者も取り入れている;1.10. 【文献20】ハロラン芙美子『アメリカ精神の源「神のもとにある国」』中公新書(1998);1.10., 7.11. 【文献21】James A. Smith, THE IDEA BROKERS─THINK TANKS AND THE RISE OF THE NEW POLICY ELITE, The Free Press, 1991, ジェームズ・A・スミス「アメリカのシンクタンク─大統領と政策エリートの世界」(長谷川文雄、石田肇、ボストン・フューチャー・グループ訳)ダイヤモンド社(1994);1.10., 7.5. 【文献22】Max Weber, Die protestantische Ethik und der 》Geist《des Kapitalismus, Gesammelte Aufsatze zur Religionssozioligie, Bd.1, 1920, SS.17-206、マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(大塚久雄訳)岩波書店(1989);1.10., 7.6. 【文献23】黒田玲子「科学を育む」中公新書(2002);1.11. トップページにもどる |