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偏光顕微鏡(Polarized Microscope)

リンク偏光顕微鏡観察法基礎的光学干渉色像の例検板用語

 偏光顕微鏡(Polarized Optical Microscope、Polarization Microscope、Polarizing Microscope、Petrographic Microscope)とは、2枚の偏光板〔Polarizer:ニコル(Nicol)とも言う〕*を装着した光学顕微鏡(Optical Microscope)であり、透過型(Transmitted-light Type)反射型(Reflected-light Type)とがあるが、通常は透過型の方を指す。
 地球科学分野における主な対象は岩石〔Rock:鉱物(Mineral)の集合体〕である。岩石試料を約0.02〜0.03ミリメートルの厚さの薄片(Thin Section:通常は数センチメートル角程度)に成形し、可視光(Visible Light:白色光)を透過させて、鉱物光学的性質(Optical Property)を観察する。
 また、人工物質〔Artificial Material、Synthetic Material:結晶、Crystal〕やある種の生物組織(Tissue)に対して用いられることもある。
 得られた光学的性質等を既知のデータと照合することで、構成する鉱物を特定同定、Identification)することができる。また、鉱物の組合せ(Mineral Assemblage)や形状(Form)組織、Texture)の観察から、その岩石成因(でき方、Genesis)を推定できる場合も多い。
 偏光顕微鏡は地質(Geology)や岩石・鉱物を研究する分野では、必須の基本的研究装置であり、現在でも広く利用されている。ただし、結晶光学(Optical Crystallography)的な知識および鉱物偏光(Polarization)についての知識等が必要であり、その知識の違いにより、得られる情報量の差は大きい。つまり、汎用的な技能を身に付けるには数年程度の経験が要求される。
* 一般に2枚の偏光板のうち、下側のもの(挿脱不可:振動方向左右)はポラライザ(polarizer、偏光子)、上側のもの(挿脱可:振動方向前後)はアナライザ(analyzer、検光子)と呼ばれることが多い。

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全般 光学性 薄片 その他
透過型偏光顕微鏡

反射型偏光顕微鏡
偏光

屈折率

ベッケ線

複屈折
干渉色
検板
薄片
スライド
ソフトウェア

生物顕微鏡

メーカー
レンズ

その他

【偏光】

【透過型偏光顕微鏡】

【屈折率】

【ベッケ線】

【複屈折】

【干渉色】〔異常干渉色とは、波長の違いによる分散の影響が強い場合の干渉色〕

【検板】

【薄片】

【スライド】

【ソフトウェア】

【反射型偏光顕微鏡】

【生物顕微鏡】

【メーカー】

【レンズ】

【その他】

偏光顕微鏡

1972|−|2010

【2010】

【1972】

観察法

※偏光顕微鏡における観察法には2種類あり、通常の方法をオルソスコープ観察(法)と言う。そのうち、2枚の偏光板のうちの上側を抜き下側のもののみ用いる方法を単ニコル(法)(オープンニコル、open nicol)と呼び、2枚の偏光板を用いる方法を直交ニコル(法)(クロスニコル、crossed nicols)と呼ぶ。
 一方、試料中の鉱物粒子の光学的性質を詳しく調べる観察法はコノスコープ観察(法)と言う。具体的には、コンデンサーレンズとベルトランレンズと検板(鋭敏色板)を挿入し、一軸性・ニ軸性の正・負や光軸角などを観察する。

基礎的光学

1959|−|1983|−|2003|−|2010

【2010】

【2003】

【1983】

【1959】

干渉色

2010

異方性結晶質物質中に入った光は、振動方向が直交する二種類の光に分かれるが、これらの屈折率(速度の逆数、波長の逆数)をn1およびn2とすれば、物質から出たこれらの光の速度差から『遅れ』が生じる。その『遅れ』を『レターデーション、retardation』と呼びRとおけば、これらの屈折率の差(複屈折)および薄片の厚さ(dとする)の二つの変数で表現できる:
 R=d・|n2−n1
 光の干渉現象によって、Rは色の違いとして観察できる。このような色は干渉色(interference color)と呼ばれる。直交する2枚の偏光板を用いる直交ニコルと観察できるが、下図のようにRは特有の色を示す人工色である。
 干渉色チャート(interference color chart、カラーチャート)では、干渉色の規則的な変化がくり返すため、レターデーションの小さいほうから第1次色(the first order colors)、第2次色、…のように名づけられている。

【2010】

像の例

2010

異方性結晶質物質は、直交ニコル下でコノスコープ観察による)特有の像を示す。下の図(上)は、一軸性(c軸に垂直な断面の)場合であるが、2枚の偏光板の振動方向は消光のために黒色に見えるため、十字形の模様アイソジャイヤーとなっている。十字の中心が光軸であるが、2本の光軸をもつニ軸性の場合(下の図の下)は、もっと複雑になる。

【2010】

検板

2010

コノスコープ観察において、対角位〔遅い光(屈折率は高い)の振動方向(Z')はNE-SW方向〕鋭敏色板(530nmのレターデーションをもつ検板)を挿入することにより、干渉色の相加(addition:高次側の青色へ)あるいは相減(substruction:低次側の赤色へ)による色の変化を観察して、一軸性(または二軸性)の正・負を決定することができる。第1・3象限が相加であれば正で、逆が負である。
 なお、レターデーションを変化できるものはコンペンセータ(compensator)と呼ばれる。

【2010】

用語

《英和》


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