広島大学大学院文学研究科
比較論理学プロジェクト研究センター
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哲学・インド哲学「論文ゼミ」の記録


2005年度 第20回
哲学・インド哲学 論文ゼミ
発表日:2005年11月18日(金9・10時限,B153)
発表者:西森みどり(インド哲学,B4)
発表題目:古代インドの女性観
配付資料:A4原稿3枚
プロトコル:平川真織(インド哲学,B3)


1. 発表要旨

 卒業論文では,マヌスムリティを中心に古代ヒンドゥー文献の中での女 性観を考察して行く.本発表ではまず,マヌスムリティ成立以前を,リ グ・ヴェーダの時代,中・後期ヴェーダの時代,古典期,の3つに分け る.その中での女性観を,マヌスムリティの中で扱われる女性観,女性 の従属・女性の本性・女性の義務などと比較し,古代には尊敬される地 位にあった女性が,マヌスムリティの時代には社会的に低い地位におか れていたことについて,その違いが生じた原因を考察する.仏教におい て女性に苦行者への道が開かれたことや,伝統的社会の中においても 『マハーバーラタ』の記述などから女性による「自立的な」禁欲主義が 伺われることから,原因は「女性の自立に対するおそれ」にあると考察 し,まとめた.


2.質疑応答

[問]前期リグ・ヴェーダの時代に,神々が家庭の祭式で供物を受 け取る必要条件であった,「一対の男女」の存在は,中・後期ヴェーダ の時代にもそうだったのか?

[答]そうである.

[問]多宗教であったインドで,マヌスムリティはどれほどの人に 守られていたのか?

[答]インド人の日常生活に深く関わるものであり,インドでは規 範であったとされている.

[問]ブラフマバーディニーにたいする訳語,「神聖な知識を学ぶ 女性」は,「神聖な知識を語る女性」が正しいのではないか?

[答]英訳を見て翻訳したものなので,確かめる必要がある.



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