広島大学大学院文学研究科
比較論理学プロジェクト研究センター
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哲学・インド哲学「論文ゼミ」の記録


2005年度 第23回
哲学・インド哲学 論文ゼミ
発表日:2005年12月09日(金9・10時限,B153)
発表者:江崎公児(インド哲学,D3)
発表題目:「古ニヤーヤ学徒」と「新ニヤーヤ学徒」
配付資料:A3用紙裏表2枚とA3用紙表のみ2枚(資料2枚込み)
プロトコル:片山由美(インド哲学,M1)


1. 発表要旨

ニヤーヤ学派における正統の掉尾を飾るウダヤナの『ニヤーヤ・スートラ』1.1.6 に対する副注『パリシュッディ』では,「古ニヤーヤ学徒」と「新ニヤーヤ学徒」の 見解が対照的に言及されている.『ニヤーヤ・スートラ』1.1.6は,ニヤーヤ学派の 認める四つの正しい認識手段の一つである「比定」を定義するものである.

本発表の目的は,ウダヤナが注釈するように,『ティーカー』に見られる反論がジャ ヤンタヴァッタの説と一致するかどうか検討することであった.

考察の結果,ヴァーチャスパティミシュラが批判するのは,ウダヤナが指摘する通 りジャヤンタバッタであり,ヴァーチャスパティミシュラは,ウッディヨータカラを 弁護している.従って,Potter説が,必ずしも妥当しない可能性があると指摘できる ため,今後研究してみる.



2.質疑応答

[問]「類似性」とは,ものと観念との類似性も含みますか.

[答]「類似性」はものとものとの関係性.しかし,観念も含むか今後検討する.

[問]Potterの主張の根拠は何ですか.

[答]根拠は明示していない.

[問]ヴァーツヤーヤナとウッディヨータカラの主張の相違.

[答]根拠は明示していない.

[問]59行目の「直接知覚だけが,名付けられるもの.」とは?

[答]訂正して,「直接知覚が名付ける行為(働き)」



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