付加価値

仕事をして給料をもらうことはあたりまえと学生はおもうかもしませんが,そのお金の元はどこからきているのでしょうか?

商品を購入するとき,そのモノに対する価値が価格に見合うと判断してはじめて購入に至ります.人の場合には,その人の持っている能力によって付け加えられた価値に対して費用をはらうことになるのでしょう.

人の持っている能力は無数にあります.その何かを使って仕事をすれば,価値が生まれ,お金になる可能性があります.使える能力がほかの誰でも持っている能力と変わりがなければ,価値は低くなってしまいます.

一方で,他の人が持っていない知識を兼ね備えていたとすれば,価値は上がるのでしょうか.必ずしもそうとは限りません.たとえば,自分の家のある場所に傷があることを知っている場合はどうでしょうか.他の人が知らない情報を知っているということにはなるでしょう.でも,ほとんどの場合,その知識(能力)を価値に変えることはできません.

つまり,人が持っていない能力を持っていたとしても,それが他の人の役に立たない限り価値に変えることはできないのです.

でも,難しく考えることは必ずしもありません.運動能力が高いことそれ自身は直接人の役には立たないかもしれません.水泳選手だって,その身体能力を価値に変えることはできるのです.スイミングスクールのコーチになることができます.頑張れば,次の世代の選手を育てることもできるでしょう.でも,泳ぐ能力が高かったこと,それだけではコーチとして価値に変えることはできません.泳ぐという経験を活かし,それを人に伝える能力と合わさって,初めて価値に変えることができます.

たとえ,スイミングクラブのコーチにならなくても,泳ぐことによって養った体力や忍耐力が間接的に仕事に役立つこともあるでしょう.これも,体力や忍耐力だけでは価値に変えることは難しいですが,ある仕事を任されたときに,間接的に体力や忍耐力と言った能力がプラスされてさらなる価値を生むことになると言えます.

つまり,複数の能力を組み合わせて,普通の人が役に立つ能力に変えることができると言えます.その意味で,他の人よりも少し秀でた能力が複数あることは重要です.

少し秀でるというのは必ずしも素質を要しません.他人よりも勉強する,あるいは他人よりもちょっと訓練することによってその能力を獲得することは可能になります.このような能力を多数もつ必要は必ずしもないと思います.少数の,でも複数の能力を伸ばすことに注力してもよいと思います.

ほんの少しの心がけで,自分の価値をあげることができます.小さな気づきから始まる素晴らしい人生を送りたいものです.