2003年度 卒業論文の掲載

2003年度,私が担当して最終的に提出された卒業論文は2本でした。このページでは,卒業論文をPDFファイルにして閲覧できるようにしました。2月13日に提出されたものです。

1 植田有美

   「専売制度廃止後における自然海塩の生産と流通」

各地に広まっている自然海塩の生産に興味をもち,専売制度とは何だったの
かを明らかにしながら,制度廃止後にみられた塩の生産・流通・消費のあり方
の変化を明らかにしています。日本人の食卓から消えて久しかった「自然海塩」
がどのようにして復活してきたか,よくわかります。広島県蒲刈町に出向き,古
代製塩法(「藻塩」)の復活の過程を詳しく聞き取り調査しています。この事例で
は,塩生産と地域振興との関わりを詳しく論じています。「日本人と塩」との関わ
りを問い直した力作です。

2 西屋敷由美

   「日本チョコレート産業の動向と展望」

チョコレートが大好きな学生が克明に論じた日本のチョコレート産業論です。
統計資料を駆使して市場・消費動向を明らかにするとともに,大胆な仮説を
たててチョコレート製造企業をグルーピングして特徴づけました。また,国内
大手メーカー4社の社史を丹念に検討しています。チョコレートを扱った類書
にはみられないユニークな内容です。