Last modified 2011/11/11

 

当ホームページ開設の目的

 

僕がホームページを開設した経緯をご説明しますね。僕のやっていることが誤解を招いてしまった部分もあるようですので。たぶん、これで誤解が解けると思います。

 

 

 あるとき、学生たちが「先生たちは、自分たちのことをちっともわかってくれない。表面だけで判断しないで、もっと、内面を見てほしい」という主旨の話をしているのを聞いたんです。そのとき、「おい、ちょっと待てよ。先生たちだって忙しいんだぜ。神様じゃあないんだから、あなたたち一人ひとりの内面を見るなんて無理だよ。もっと言うと、そもそも、あなたたちは先生に自分をわかってもらおうという努力を何かしてきたのか?自分から何の努力もしないでわかってもらおうなんて、それって甘えなんじゃないか?」と、そう思ったんです。で、ふと、じゃあ俺はどうなんだ?と自分自身に聞いてみたわけです。なんでもいい、自分をわかってもらうための努力をしてきたのか、と。

 そんなとき、友人から薦められた研究に関する本の中で、これからの研究者はネット上のプレゼンスを高めていかなければならないと書いてあったのが目に留まりました。自分がどんな研究をしているのかを積極的に公にするのが税金を使って研究している研究者の義務なんだという論理です。それまでは、このての発言にはほとんど無関心でしたが、このとき、ようやくその真意がつかめた気がしました。

 これが、僕がホームページを始めることにしたきっかけです。要するに、僕のこと全然わかってくれないじゃないかぁと嘆く前に、自分からわかってもらう努力をすべきだと思ったのです。世に言う、人の振り見て我が振り直せ、ですね。

 あっ、それから、広島大学に来て、せっかく院生を持てるようになったのだから、積極的に研究者を育てたいという気持ちが芽生えてきたのもありますね。就活でもそうですが、今の学生にとっては、多くの場合、ネットが主な情報源です。院生が集まらないと嘆く前に、一応、できるだけのことはやっておこうと。

 あと、これはやってみてわかったことですが、ホームページをコンスタントに更新することは、かなりのプレッシャーになります。自分を曝け出すわけですから。ちゃんと研究していないとすぐにみんなにバレてしまいます。これは、結構、苦しいですよ。苦しいならやめちゃえばいいんですが、それも悔しい。結局、今はホームページ更新をペースメーカーとして、研究している感じがすることまであります。(いつまで続くかわかりませんが。)

 

 という思いから、恥ずかしながらネット上に自分を曝け出すことにしてみたわけです。僕がホームページを開設しなければならなかった理由、ご理解いただけたでしょうか。そして、ここまで読んで、なるほどなぁと思った方がおりましたら、どうです?ホームページ、はじめてみませんか?