広島大学大学院 麻酔蘇生学 医歯薬保健学研究院統合健康科学部門 Department of Anesthesiology and Critical Care, Graduate School of Biomedical and Health Sciences, Hiroshima University

教室の沿革

麻酔蘇生学講座(当初は、麻酔学講座)は、昭和41年4月1日に文部省の設置許可があり、昭和42年1月1日に盛生倫夫教授が初代教授として就任されて講座として機能を始め、同年6月1日には診療科(附属病院麻酔科)も設置されました。麻酔学講座は臨床講座として、教育、研究、診療の3分野を受け持ってきました。また麻酔科・蘇生科(以下、麻酔科)は、診療面では中央診療部的な業務を中心として、各診療科からも研修医を受け入れ、各診療科と協力して仕事をしてきました。そのため麻酔科は、附属病院においては人間関係で、特別に協調的でなければならない忙しい科であり、麻酔学講座は医学部において麻酔学と蘇生学の教育研究を担当する重要な講座となってきました。そして教室員全員の協力体制はよく機能し、多くの成果を生んできました。

研究活動では、臨床から得られた疑問として、多くの臨床生理、薬理、病理の問題のほか、悪性高熱症と麻酔薬代謝と臓器毒性にも取り組んできました。わが国では、これらの問題解明に関して、当講座が中心的な役割を担ってきました。

また多くの有能な人材が育ちました。これまでに約200名の入局者があり、このうち約100名が現在も関連施設等で臨床麻酔を担当しており、約100名が他の科を専攻して、それぞれの科で立派な業績を上げています。

国際交流は学術の進歩に貢献するのみならず、ひいては世界の平和に通じるものとして重視してきました。受け入れた長期外国人留学生は約10名で、中期及び短期の外国人客員研究員及び訪問者は延べ100名に達し、様々な国の研究者と交流しております。

広島麻酔医学会は広島麻酔懇話会として故上村良一教授(第1外科)と故中塚正行教授(薬理学)によって始められ、これを受け継ぐ形で昭和40年中央手術部が発足すると同時に広島麻酔医学会と改称し、「広島麻酔医学会雑誌」(後に「麻酔と蘇生」と改称)を発行して今日に至っております。雑誌については麻酔と蘇生を参照してください。

医師会との関係は昭和49年に広島市医師会に救急蘇生委員会が組織され、麻酔科を挙げて地域医療に協力することから、今日まで医師会と協力して救命に当たっており、その活動は救急医学(高度救命センター),麻酔蘇生学(麻酔科)に受け継がれています。

平成3年3月に盛生倫夫教授が退官し、弓削孟文教授に引き継がれてきましたが、平成19年から河本昌志教授が就任し、ショックと循環・自律神経系の研究が加わり、地域においても全国的にも大きな力となってきております。教室出身者の活躍する場所も麻酔科のみならず、集中治療や救急救命をはじめとして、緩和医療・疼痛治療(ペインクリニック)など多岐に及んでいます。

平成24年4月1日からは、大学内に置いて大学院組織と教員組織の改組改編があり、研究組織と大学院は医歯薬保健学研究科に、教員組織は医歯薬保健学研究院に衣替えしましたが、引き続き従来の取組を継続しております。

教室出身者の所属する関連施設については別ページをご覧下さい。

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