カルノーサイクルで行われる膨張・圧縮時の準静的な圧力変化を,ピストン上に無限小の錘を多数載せておき,個々の錘を水平方向へ出し入れすることで行うとき,ピストン上昇時には高所での錘の出が多く,下降時には低所での入が多くなり,カルノーサイクルが錘全体の平均高さを持ち上げるポンプの役割を果たしていることが分かる。
また,等温膨張・圧縮時には,錘が出入りすることに伴う結果として,温度差なしでの等温熱源との伝熱によるエネルギー移動が自発的に生じることも自明となる。
カルノーサイクル
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作成者:戸田昭彦(広島大学)