世界開発論演習
担当教官: 李 東碩(い とん そく)
(研究室の場所): 総合科学部 A818 (内線番号): 6407
開設曜日時限: 前期 火5・6限 O.H. 月・火・水 12:10〜12:40
ゼミの場所:総合科学部 A707ゼミ室
キーワード: 政治経済学、政治哲学、世界情報経済体制、排除型格差社会化、環境権
授業の目標等
世界情報経済体制が確立する中で、「富の世界一極集中化」と「排除型格差社会化」による、
大多数の貧しい世界労働可能人口の環境権(〓生存権と生命権)が縮小・剥奪されつつある。
21世紀の政治経済学を如何にして確立していくかが急務となっているが、19世紀の『資本論』
の形成過程における哲学的根拠を再検討しながら、ポストモダニズムの理論的射程と到達点に
ついて議論を深めていく。
授業の内容・計画等
1.オリエンテーション (4/10)
2.荒谷「資本主義のリビドー経済」(配布資料) (4/17)
3.ルヘスの神話的イメージ+資本と外部の回収 (4/24)
4.貨幣の<際>、資本の<窮> (5/8)
5.間という外部路 (5/15)
6.女の交換・空隙・無限連鎖 (5/22)
7.期限における所有と交換 (5/29)
8.欲望機械 (6/5)
9.主体性の生産 (6/12)
10.人間の境界を越えて進む? (6/19)
11.荒れ地の花 (6/26)
12.永遠回帰における回帰せざるもの (7/3)
13.資本のプロレタリア的零度 (7/10)
14.フーコー的政治経済学「批判」 (7/17) 15.<空費>の存在論 (7/24)
16.資本の自由/労働の亡霊 (7/31)
成績評価の方法
レジュメ報告+討論参加度
テキスト
法政大学比較経済研究所外編『政治経済学の政治哲学的復権』(法政大学出版局、2011年)
履修上の受講条件
参考文献まで目を通してくること。
メッセージ
富の世界一極集中化と排除型格差社会化が加速する現段階世界経済体制を的確に
捉えた上で、自らの環境権を回復できる「共生社会化」の実現に向けて、理論的な試みは勿論、
世界平和都市、ヒロシマの地で実践的に取り組んでほしい。