乳腺

女性で最も多いがん~乳がん~

乳腺専門医養成WGリーダー
角舎 学行

乳がんの罹患者数は年々増えてきており、平成25年には女性11人に1人が乳がんとなると計算です。乳がんが増え続けている最も大きな要因は食生活の欧米化によるものです。食生活の欧米化により乳房は発達してきました、それとともに日本人の乳がんの発生率も欧米並みに達しようとしています。食生活以外にも、閉経後の肥満やタバコ、アルコール、晩婚化など現代の日本社会の影響を受けた要素も関係しています。

より複雑になっている乳がん治療

がんになる女性の中で最も患者数の多い乳がんですが、乳がん死亡者数は全がんの第5位と比較的予後の良いがんの1つでもあります。その理由として、乳がんには様々な効果的な治療法があることが挙げられます。最も再発予防効果の高いホルモン療法や、確立された化学療法、様々な種類の分子標的治療など、他のがんに比べると乳がんの治療は多彩で効果的です。これら多くの治療薬を駆使して治療することにより、乳がんの予後は年々、改善してきています。乳がん治療の中心となるのは、日本乳癌学会が認定する「乳腺専門医」です。乳腺専門医は、多くががん拠点病院に勤務する外科医で、乳がん患者の診断、手術、薬物療法を担当しています。複雑になっている乳がん治療をすべての乳がん患者に適格に行うことができるかが、患者さんの予後を左右します。

広島大学における乳腺専門医育成プログラム

現在(令和元年9月3日)、中国地方5県では、広島県40名、岡山県39名、島根県10名、山口県10名、鳥取県6名の乳腺専門医が登録されています。広島県では1年間に2037名(平成25年)の女性乳がん患者が発生しており、専門医がフルに働いても年間約50名ずつの患者の治療を担当することなります。一方、お隣の岡山県では乳がん患者数1165名に対して39名の専門医が登録されていますから、広島県には乳腺専門医がまだまだ不足しているのは明らかです。そのため、広島大学では、平成23年度から広島県と共催で「広島乳がん専門医育成研修プログラム(https://www.dn-hiroshima.jp/www/contents/1327304556921/index.html)」を開始し、人材の育成を行っています。事務局となっている我々広島大学病院乳腺外科は、定期的に講演会、勉強会を開き、乳腺専門医取得のサポート、相談を受けています。

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