自分の足元で,身の回りの事がネットで少しでも便利になったら,それはそれで
とても意味があると思います。

 教室内の共同作業の為のファイルサーバ,事務連絡に使うWebサーバ等を一医局の
素人集団がいかに試みているかをお話しし,ご助言を頂きたいと思います。

       第4回 HINETオフラインミーティング 事例発表会
              1997年 3月22日 (土)
           午後3:00-5:30 理学部AV教室(E002)


########## 部局内LANの構成と使用感  ############

0.構成図

1.HiNETとの接続

  1. MacintoshのGateway(IP Gateway)による接続
  2. クライアントソフトはフリーソフトを使用
2.教室内のWebサーバー
  1. MacintoshのWebサーバ(MacHTTPd)を使用
  2. その実際 (すみません非公開にさせてもらいます)
3.ファイル共有やプリンターの共有
  1. Macintoshのファイルサーバを設置
  2. プリンターの共有
4.その他の器材もネットでデータを運んで共有
  1. フィルムプリンター(LFR Personal)
  2. カラースキャナー
  3. スライドスキャナー
  4. デジタルカメラ

#########  これからの予定 ############

  1. Webサーバの更新 −> 新機種・新ソフトにします
  2. Windows系のPCともファイル共有を行う(要ソフトの研究)
  3. 無停電装置の設置(器材はあるが....)
  4. etc.

##########  雑感 ############# 

 医局員が日常の事としてネットを使用するようになってくると,なるほど
これは便利なものである。
 インターネット=世界,と思わなくても足下の事が便利になると,これは
これで非常に役立つ。

 ただ,いったんサーバなるものを立ち上げると,そこには管理者が生まれる。
例え小部局であろうとも管理者には責任が肩に乗ってくる。

 管理者(特に私たちのような素人の)は自分の能力までの事はやろうとは
思うが,自ずから技術的な限界や時間・体力的な限界はある。また,維持管理は
思ったよりも仕事量がある。

 コンピュータの好き者にまかす,という姿勢はそれなりの評価を与える事と
表裏一体でなければならないのではないだろうか。
 少なくとも学部単位での話であるならば,そこには管理者に多大な負担がかかる
事をあらかじめ分かっていなければいけない。
 しかし,「本業とは異なる」との認識の元に,理解しようとも思わない向きも
存在する。

 私たちの部局の小さなネットワークは何とか私たち素人だけで構築して維持できる
規模の限界であるようにも思う。
 大規模なネットを構築する際は,それなりの機材や人的資源が必要で有る事を
しっかりと認識して取り組むのでなければやらない方が良い。
 ネットの構築を行ってみて,大規模なネットはボランティアでは成り立たない事が
良くわかる様にもなった。