三角州 宇多川河口
TO−68−8X C7−12, 13使用
- 三角州の地形−宇多川三角州
- 1)アナグリフ画像による概観
- 川の先が海に向かって,ラッパのような形をしている。川の両岸には水田が広がっているのが見え,家などの建物は少ない。川の右岸の海岸線には,左岸よりも少し高くなっているように見える細長い堤防が見える。川の両岸に広がる水田のさらに両脇には丘陵が見え,そのまわりには家がたくさん見える。
- 2)児童生徒の学習内容
- 川が運んでできた平野の河口付近には細かい土砂が積もった,低くて水はけの悪い三角州ができる。この三角州は阿武隈山地から流れてきた宇多川が,細かい土砂を松川浦に注ぐことでできたものである。三角州は主に水田に利用されている。
- 3)教材の解説
- ラグーン(潟湖)である松川浦に注ぐ宇多川の河口にできた三角州である。
- 三角州とは河川が運搬してきた砂や粘土が河口付近に堆積して形成される低平な地形をさす。河川が海あるいは湖に注ぐ際,急速に流路を減じて運搬物を沈殿させることにより生ずる。その形状によって,円弧状三角州,鳥趾状三角州,カスプ状三角州に分類される。
- この宇多川三角州は鳥趾状三角州に近い形をしている。それは松川浦がラグーンであるために,沿岸流がほとんどないことが影響している。三角州は細かい土砂が積もった,水はけの悪い土地になることから水田に利用されることが多い。宇多川の両岸は田んぼに利用されている。