蒜山
学生時代の後輩二人が富士山に登るというので、これについていくことにしました。お金がなかったので、実家の広島から、普通電車を乗り継いで(京都の知人宅で行きと帰りに一泊ずつ)、二日がかりで登山の拠点となる、河口湖駅にたどり着きました。
1日目
河口湖で一泊して翌朝、駅前から出るバスで富士5合目(河口湖口)に。ところが、待ち合わせたはずの後輩の姿がどこにも見えない。登山口周辺や、土産物店をうろうろと探してみても、見つからない。携帯も電波の状態が悪くてつながらない。
仕方ないので、登山口に陣取って、登っていく人をチェックしようと歩いていくと・・・見慣れた後ろ姿が二つ。登山口を通過して、まっすぐ登っていこうとしている。おいっ!、置いて行く気か。

無事(?)後輩達とも合流でき、いよいよ登山開始。富士の登山道は整備されていて、とても歩きやすく、ぐんぐん高度を上げていけます。人もとても多く、中にはどう考えても、登山の格好とは思えない軽装備の人もいます。
それだけ手軽に登ることの出来る山だということでしょうね。
ただし、登りやすくても標高が高いので、なめて登ると、えらい目に遭う恐れがあるので気をつけましょう。(私も2日目は軽い高山病にかかってしまいました。)
写真・・・7合目あたりから見下ろした麓の風景。
頂上に近づくにつれて、霧と風が出てきました。このころから、少し頭が痛いかなーという感じがしていましたが、それでも比較的、調子よく登って行けました。
頂上の手前は、たくさんの人で渋滞気味。そして、ついに頂上の浅間大社奥宮に到着。記念撮影をしてから、宿泊予定の山小屋に向かいました。
浅間大社奥宮の前で後輩と記念撮影。なんと彼らは昨日、5合目まで自転車で登ってきたのでした。
山小屋に荷物を置いて、最高地点の剣が峰へ行きました。霧の多い天候でしたが、かすかに夕日も顔を出し、明日のご来光への期待を持たせてくれました。
山頂には、山小屋、売店、ポストと何でもそろっていて、手ぶらでも登ってこれそうでした。携帯も通じるので、日本一高いところからの電話、日本一高いところからの絵はがき
など、何でも出来ます。ただし、山小屋は、汚い部屋にぎゅうぎゅう詰めなので、快適とは言い難いです。外でテントを張っている人の気持ちがよくわかりました。
2日目
3人とも、昨夜は、よく眠れませんでした。後輩の一人は、通路側に頭を向けて寝ていたため、トイレに行く人が通るたびに目を覚ましていたそうです。私も、朝から、軽い吐き気と頭痛を感じました。
とりあえず外に出てみました。暗くてよくわからないけれど、とりあえず天気は大丈夫そう・・・
日の出のよく見えそうなところまで移動して、ご来光を待ちます。それにしても、今日はすごい風です。動いたら、余計、気分が悪くなってしまいました。早く日の出を拝んで、下山しよう。などと考えているうちに、雲の向こうから
太陽が顔を出しました・・・
美しいご来光にしばし、気分の悪いのも忘れて見入ってしまいました。日の出を見終わって、元気な後輩達は、富士山の火口を一周するお鉢巡りに向かいましたが、私は気分が悪くて、どうしようもなかったため、
茶店で彼らが帰ってくるのを待つことなりました。
再び後輩と合流し、下山を開始しました。少し下ると頭痛も吐き気もすっかり無くなり、いつもの調子が出てきました。ただ、この日は昨日にも増して風が強く、人々の巻き上げる砂が風で舞って、目や鼻に入って困りました。
まじで、ゴーグルがほしかったです。
一時間前までは、ヘロヘロだったのが、この笑顔!比較的、天候にも恵まれ、いい山行になりました。