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Report on 2019 HINDAS 3rd Regular Seminar

Co-host: The Japanese Society for Geographical Sciences

2019 HINDAS 3rd Regular Seminar

Date: 13:30-17:20, Monday, September 9th, 2019

Venue: Large Conference room, 1F, Faculty of Letters, Hiroshima University

 

<Theme> インド地域研究と地理教育―「地理総合」・「地理探求」の開設に向けて

<Program>

Hidenori OKAHASHI(Nara University):

地理教育との関係でみたインド地域研究(in Japanese)

本発表では、新たに必修科目として登場する「地理総合」を念頭に置いて、この科目の3つの柱の一つである国際理解とはどういうことなのか、さらにその授業内容に地域研究の成果をどのように活かせるのかについて述べた。最初に、「地理総合」の特徴として、「知識及び技能」に加え、「思考力、判断力、表現力等」を身につけることが要請されていること、「地理総合」は従来の地理Aのような地誌ではないことを確認した。ただし、この科目で重視される地理教育国際憲章の中心概念「地域」では、「地球システムの中の異なる地域の構造と発展過程の理解は、人々の地域的、国家的アイデンティティ及び国際的立場を明らかにするための基礎となる」とされていることから、地誌的な内容が全否定されているわけではない。また、「地理総合」では生活文化の多様性に焦点を当てるが、より広範な国際理解のためには異文化理解に加え地球理解の視点が必要であることを指摘した。最後に、実際の授業内容について、インドを事例として考えてみた。地域社会、国家、大陸、地球規模といった地域の階層性をふまえ、ミクロな村落社会レベルの考察、国家レベルでの地域問題の検討、地球レベルでの移民の考察などを提案した。最後に、データを基に世界を正しく見る能力の育成が重要であり、その点からは地域研究がストックする様々な研究成果やデータベースが役立つことを提起した。報告後、発表の内容について若干の意見交換が行われた。

                               

 

Yoshimichi YUI(Hiroshima University):

海外の地理教科書におけるインド(in Japanese)

平成30年度版高等学校学習指導要領において「地理総合」が必修化され、地理教育に対する関心がかつてないほどの高まりを見せている。この関心の背景には、改訂された学習指導要領における地誌の授業の扱いへの不安や、一般社会や地理以外を専門とする地歴科教員によって暗記に偏りがちと誤解された地誌の授業内容に対する不満などもある。知識や思考力等を基盤として多様な思考力や態度を育成し、資質・能力を育んでいくことを目標とした新しい地理教育が模索されている。本研究の目的は、日本の地誌教育の改善をはかるために、海外の地理教科書における地誌学習の意義と地誌的内容の特徴を明らかにすることである。イギリスとドイツの中等教育地理科の教科書をみると、網羅的に世界の諸地域が扱われておらず、個別知識の理解より、修得した知識の活用・転用が可能となるように、思考力の育成をはかる内容となっている。事例を教えるのではなく、事例を学ぶことによって、次章の一般性や固有性、あるいは地域を学ぶスキルや考察するスキルを習得することが多様なアクティビティによって図られており、わが国の地理教育が学ぶところが多い。
イギリスのナショナルカリキュラムやドイツの地理教育スタンダードに関する質問があったが、日本の学習指導要領ととともに国際地理学連合の地理教育憲章、ルツェルン宣言などの影響があると説明した。

                            

 

 

CommentHiroaki SAKAUE(Hyogo University of Teacher Education)

                            

 

 

General Discussion

   

 

 

 

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