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Report on 2020 HINDAS 1st Regular Seminar

2020 HINDAS 1st Regular Seminar

 

Date: 14:00-16:20, Saturday, June 20th, 2020

Venue: zoom

 

<Program>

Yutaro KATSUMATA(Graduate Student, Hiroshima University):

インドにおける人口移動パターンに関する一考察(in Japanese)

本発表は,経済自由化以降のインドにおける州間人口移動の特性とその変化の把握を試みたものである。具体的には,人口移動の空間的集中パターンに着目し,変動係数を指標に用いたインドセンサスの分析を行った。分析の結果は,以下の3点に要約される。第1に,人口流入の変動係数の高い州と人口流出の変動係数の高い州の分布には,対照的ともいえる地域的パターンが見出された。第2に,こうした地域的パターンの相違は,経済発展の地域格差により一定数説明されることがわかった。最後に,人口流入・流出の変動係数が高い州として抽出された諸州における人口移動の変化をみると,インド北部,西部・南部,東部という地域ブロックごとに異なる特徴がみられた。中でも,デリーとその周辺における変化が明瞭に確認され,これはデリー首都圏の拡大によるものと思われる。
 報告後には,本発表に対する質問に加え,州内移動の動向も考慮した分析や州・首都圏レベルでの分析の必要性に関するコメントが出された。                                

 

Lin CHEN (Hiroshima University)Yutaro KATSUMATA(Graduate Student, Hiroshima University):

現代インドにおける州間人口移動の空間構造―2011年人口センサスによる分析―(in Japanese)

1991年の経済自由化以降、インドの経済成長は急激な空間の変化をもたらしている。一方、インドの高い出生率は年々多くの若年層労働力を都市労働市場に送り込んでいる。そのため、本発表はインド経済の地域構造が州間人口移動に与える影響を空間的なパターンにより解明することを目的とする。分析した結果、インドは1980年代、西部のマハーラーシュトラとグジャラート、南部のカルナータカとタミル・ナードゥ、東部の西ベンガル、北東部のアッサム、北部のデリーおよび近隣諸州を中心とする人口移動圏が形成できた。経済自由化以降、勢力圏を拡大できたのは経済成長の激しい西部のマハーラーシュトラとグジャラート、南部のカルナータカとタミル・ナードゥ、および北東部のゲートウェイとしてのアッサムである。一方、西ベンガルは産業の構造的停滞により、勢力圏が失っている。デリー、ハリヤーナー、パンジャーブは人口流入州の共通性が弱くなり、デリーの独自性がより明瞭に表した。発表後の質疑応答では、インドにおける全国スケールの人口分析手法、人口移動における州の役割、南インドと北インドにおける移動の差異、出稼ぎに関するデータの提示、人口移動と都市システムとの関係、フィールドによる移動メカニズムの解明等が質問され、有意義な意見交換をできた。

 

 

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