中世の大学の上級三学部で
神学・医学・法学を学ぶ前段階として下級学部で修めるべき教養を
日本語では,「自由学芸」とか,「自由学科」と訳される。
これは7つの学科から成るが,2つのグループに分けられる。
三学(トリウィウム:trivium)とは
論理学・弁証術
(ロギカ:logica)
または
(ディアレクティカ:dialectica)
文法学
(グラマティカ:grammatica)
弁論術・修辞学
(レートリカ: rhetorica)
である。
四科(クァドリウィウム:quadrivium)とは
算術
(アリトメーティカ:arithmetica)
幾何学
(ゲオメトリカ:geometrica)
音楽
(ムーシカ:musica)
天文学
(アストロノミア:astronomia)
である。
Grammatica loquitur, | 文法は語り, | |
Dialectica vera docet, | 弁証術は真なることどもを教え, | |
Rhetorica verba ministrat, | レトリックは言葉を治め, | |
Musica canit, | 音楽は歌い, | |
Arithmetica numerat, | 算術は数え, | |
Geometrica ponderat, | 幾何学は測り, | |
Astronomica colit astra. | 天文学は星を見守る。 |