成績のつけ方

配点・評価の基準
出席点 10点満点
小テスト 40点満点
レポート 50点満点
中間・期末試験 105点満点
総合点 205点満点
中間・期末試験 40点以上のとき
総合点評価
160点〜205点A
140点〜159点B
120点〜139点C
〜119点 D
中間・期末試験 39点以下のとき
総合点によらずに D
その他、答案・レポートにおける独創性、
理解度、学習の積極性を加味して加点
追試は行わない。
成績分布、項目別得点の相関のグラフ


成績のつけ方の理由:
(1) 平常点を考慮して成績をつける理由
 限られた時間内にすばやく考えて結果を出すことや, 沢山の内容を記憶することなどが苦手であっても, 沢山の資料の中から必要な情報を得る能力, ゆっくりだが深く考える能力, 勤勉さなどの能力などで, ある程度カバーできるようにしている. 社会に出たときに,後者の能力もたいへん重要である.
 また,普段は勉強しなくても,試験では良い点数を取れると錯覚している 受講生に警告を与える意味もある. 平常点の良くない学生が,試験で良い点数を とることは,極めて稀だということが,過去のデータから分かっている. (しかし,どうしても自信があって,かつ,きちんとレポートを提出できない 受講生は,仮に平常点を40%さぼっても,不利には働かない. その場合でも試験で60%を取れば合格となる. さらに,もっと自信のある受講生は,平常点は20%でも, 試験で満点を取れば,合格できる.)
(2) 総合点で60%を合格ラインとする理由
 試験やレポートには,講義で扱った基本的な内容を,正しく理解していれば, 無理なく答えられるものを出題している.60%程度の内容に答えられないようで あれば,十分によく理解していないと判断した.  しかし,問題の難易度は,十分にコントロールできるものではないから, 平均点などの結果から考えて,多少合格ラインを下げることはある.
(3) 試験点に下限を設ける理由
 残念ながら,平常点のみでは,学力の測定について信頼性が薄いために, 試験の点数にも最低ラインを設けている.  本人も意識していない場合もあるだろうが, ノートや教科書を見たり,友達同士相談しながら作成していると, つい無批判に,理解していないことまで, そのままレポートに書いてしまうことがあるようだ. 友人同士で,教えあったり,ディスカッションして,内容についての 理解を深めることは,奨励するが,レポート作成のときに, 机を並べていると,知らず知らずのうちに,単なる丸写しになってしまいやすい. 実際,完全に間違った内容のレボートを,改行位置や,式変形のステップまで そっくりに写してくるものがある. (最初に知らせたように,酷似した内容のレボートは,双方とも0点とした.) 最初から勉強の出来る友達の知恵を求めるのではなく, まずは自力で考える努力をして,友達に教えてもらったあとも,そのレポートを 参考にして書くのではなく,教えてもらったことをヒントに自分で考えて レポートを作成するとよい.
(4) 試験点で40%を下限とする理由
 平常点考慮といっても,試験で40%に到達しないようであれば,やはり内容に ついての理解が不十分なのだと判断した.試験には必ず,内容を理解してさえ いれば,計算力や記憶力がなくても解答できる,簡単な問題も混ぜているので, 40%に到達するのは,きちんと受講する心構えさえあれば,容易であろう.