スタッフの声

広島大学病院消化器・移植外科 助教 田原 裕之

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか?

“いのち”に関わる仕事がしたかったからです。大学6年生のとき、「救命病棟24時」というドラマにはまっていました。でも救命救急医よりも外科医になろうとすぐに思いました。それは、救命救急によって助かる“いのち”だけでなく、がんを患い生死と向き合う“いのち”、臓器不全患者に対する新たな“いのち”(移植)との出会いなど、いろんな形の“いのち”と真剣に向き合って、患者さんや家族の方々と“命ある大事な時間”を共有し、手助けしたいという思いが強かったからです。

― 外科医になってよかったと思うエピソードを聞かせてください

若いときは外科医としての技量が日に日に向上していくことがとても楽しく、それが患者さんの”いのち”を救う結果となったときに、この上ない喜びがありました。一方で、万策を尽くしたにもかかわらず亡くなられた患者さんもおられます。そうした家族の方々から、“最期に先生に診てもらえて本当に良かった”と言っていただいたときは、複雑な気持ちの中にも全力で”いのち”と向き合う姿勢が家族に伝わったのかなと思うことがあり、外科医の使命感を感じます。

― 外科は体力的にきつい科だという印象があるようですがどう思われますか

体力的にきついと思うときは、仕事が楽しくない時だと思います。私は毎日患者さんとふれあって、医療のことはもちろん、他愛ない日常会話を通じて、本当に患者さんが困っていることを引き出してそれを解決してあげることにとてもやりがいを感じ、楽しいと思っています。ただ、体力的に疲れてるなぁと感じることはあり、気が抜けるとすぐ眠たくなります。そんなときは、外科医は持ちつ持たれつなので、ちょっと時間をもらって休憩してリフレッシュすることができるので助かっています。

― 私たちの講座の魅力はどんなところですか

目指している医師像が共通しているところだと思います。患者さんの痛みや苦しみを共感できる思いやりを持ち、臨床現場で問題となっている生の声をくみ取って、医学研究成果や医療技術向上の発展にコツコツ地道につなげていく外科医でありたいと、我々みんな想いをひとつに切磋琢磨しています。仕事に対する共有意識が高いので、先輩後輩の関係もとても良好で面倒見がよいのが魅力だと思います。

― 学生さん・研修中の先生方にメッセージをお願いします。

当科の特徴は、①個人プレーでなく団体プレーで医療に臨んでいること、②ちょっとした日常の疑問でも未来の医療発展につなげていく研究マインドがあること、③(コアな)カープファンが多く地元愛にあふれていることだと思います。みんなで大きなことを成し遂げる達成感に魅力を抱いている方は、我々の消化器・移植外科に向いていると思います。広島から世界へ向けて一緒に外科医療に携わってみませんか?

広島大学病院消化器・移植外科 医科診療医 渡邊淳弘

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか。

ポリクリ実習の際に結紮や縫合の手技を指導して頂き、手技の重要な科に進みたいと思ったのが第1の理由です。そして外科手術の楽しさや、術後の患者がみるみる回復して元気に退院していく姿を見て外科医という仕事に惹かれました。
外科といっても領域は広いのですが、もともとは消化器内科に興味を持っていたこと、消化器外科の先生方が忙しいと言いながらも、自分の仕事にやりがいを感じ、楽しそうにしていたのを見て、これを一生の仕事にしたいと感じ、消化器外科の道を選びました。

― 外科は体力的にきつい科だという印象があるようですがどう思われますか。

一般的にはきつい仕事内容だと思います。手術件数は多いですし、術後患者の全身管理も大変で、緊急入院・緊急手術も多いです。しかし外科という仕事にやりがいを感じる人であれば、さほど苦痛ではないかと思います。研修医ローテートの際私がきついと感じたのは、仕事量が少なくても(私は)やりがいの感じられなかった科を回っている時でした。また、現在は働き方改革に積極的に取り組んでおり外科医の勤務体制も改善されつつあります(後述)。確かに夜中に呼び出されて数時間の緊急オペをすることもありますが、緊急ならではの楽しさもありますし、どうしても眠ければ上司や同僚に甘えて日中に仮眠をとらせてもらうこともありました。外科医になって3年、入局前に覚悟していたほど激務と感じたことはなく、楽しく仕事をしています。

― 仕事とプライベートをどのように両立されていますか。

大学病院の消化器・移植外科では、働き方改革として“土日祝日の当番以外の医師は病院に来ないように”というお達しがあり、月に2~4回程度は完全にフリーな日があります。しっかり休養を取るとともに、家族サービスをしています。関連病院でもその慣習が普及していっていると思います。夜間についても当直医が雑務を請け負うように統一されているので、夜間に病院から電話がかかって呼び出されることもありません。
また、私は今年の6月に第1子が生まれたのですが、上司と相談し育児休暇を2週間取らせて頂きました。当科が主治医制からチーム制に切り替えているため、チームの先生方のサポートがあり、病棟のことは全く心配せずに育児に専念することができ、コロナ禍のなか里帰り出産ができず両親のサポートを受けられなかった妻を支えることができました。

― 学生さん・研修中の先生方にメッセージお願いします。

外科の魅力はたくさんあります。手術ができる、癌の根治ができる、全身管理・重症管理が学ぶことができ医師としての引き出しが増える、腸穿孔などの命に関わる重症患者を救命し元気に退院していく姿を見ることができるなどなど、枚挙に暇がないと思います。その分大変な仕事ですが、勤務体制は前述のように改善されており、しっかり休養をとる事もできます。また一生の仕事となる大事な選択です。外科に興味ややりがいを感じるのであれば、後悔することのないように思い切って飛び込んできてもらいたいと思います。

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