はじめに

 細胞核、ミトコンドリア、小胞体などのオルガネラは細胞の恒常性維持に重要な働きをするとともに、お互いにシグナルを交換しながら細胞機能を調節しています。このようなオルガネラの機能破綻が神経系、心血管系、骨格系疾患を含め様々な病気の発症や癌の発生にも深く関わることがわかってきました。とりわけ小胞体の機能障害は、「小胞体ストレス」と呼ばれる新概念として定着し、神経変性疾患や糖尿病、慢性炎症、骨粗鬆症などの発症要因として注目が集まっています。次世代の難病治療戦略を組み立てていく上で、小胞体を中心とする細胞内イベントを正しく理解し、その破綻のメカニズムを解明していくことは極めて重要になってきています。当教室は小胞体ストレス研究では世界に誇れる研究成果を数多く輩出してきました。これまでの成果を基盤にして小胞体から発信されるシグナルが如何に生体の機能調節に関わるか、またその破綻がどのような機構で病態形成に関わるのかを解き明かすことが次の課題です。新しいバイオロジーに挑み、創薬につなげる研究を我々と一緒にチャレンジしてくれる情熱をもった若い研究者、大学院生(修士、博士課程)に是非門を叩いてもらいたいと思います。

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広島大学大学院医歯薬保健学研究科

分子細胞情報学
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