PC-9821Ld改造
※万一このページを見て改造されて不都合があっても当方は一切責任を負いません!
98といってもWindows98でなく、そのむかしNECが生産していたPC-9801、PC-9821といったモデルのことです。Windows95でも動かすのがやっとというオールドマシンをパワーアップしてみました。
PC-9821Ld編
9821Ldは、B4ノートサイズで標準でメモリ8M(だったと思う)ハードディスク350M(その他のモデルもあり)CPUが486SX-33MHz、256色表示、というスペックでした。その上のモデルのLtはCPUがDX2-50MHzでTFTの液晶画面でした。ちなみにLdはDSTNです。(;_;)
さてこのままではwindows95を動かすだけでメモリが一杯になるのでとりあえずメモリを増設しました。メモリスロットから標準の4Mメモリをはずし16Mのメモリを足し、19Mになりました。(1Mはシステムで使われる)
では、分解します。
ネジをなくさないようにばらします。カバーはすこし固いかもしれませんが力を掛けすぎて壊さないように裏ブタをはずします。
すると基盤全体が見えてきます。手前にあるのがハードディスクです。ちなみに4G位のハードディスクまでなら交換出来ます。2.5インチのノート用ハードディスクです。私は、安売りの700Mのハードディスクを取り付けました。これだけでもノーマルの350Mのハードディスクよりアクセスが早くなるのでディスクが遅いかな?と言う方は大容量のハードディスクに交換されてみては?
改造ポイントです、486SXの近くに2028DSC-27というICがあると思います。そこの10ピンを基板から浮かし基板側にクロックを入力してやります。(通常ここの10ピンからは33MHzのクロックが出ていると思います。)適度なクロックが出るOSC(オシレーター)を探してきます。私は手元に40MHzのOSCがありましたのでそれを使いました。OSCには+5VとGNDを入力すればクロックを発生するのでそれを入力してやります。Ldにはちょうど2足の水晶の近くにGND、+5Vがありましたのでそこからとりました。
とんがった部分が無接続の位置です。もしかしたらOSCによっては無接続部分をGNDに接続しないとうまくクロックを発生しないOSCもあります。以上で改造はおしまいです。とりあえず起動の確認をしてから裏ブタを閉めます。CPUクロックの限界ですが大体45MHzそこそこではないでしょうか?私は手元に40MHzと47MHzのOSCがありましたが47MHzでは起動はするもののDOSが立ち上がらなかったりメニューが出てこなかったりと不都合がありましたので40MHzで我慢しています。
ちゃんと40MHzで動いてる。
あとベンチマークを取ってみてCPUBENCHですがノーマルでは43だったのが51までに上がっていました。もう少し高いクロックのOSCがあればおもしろそうだったのだけどまた今度試してみます。放熱が激しくなるので486の上に放熱版として10円玉を取り付けました。あとバッテリーの消耗も早くなるので注意しましょう