日時 2000年1月17日〜26日
場所 兵庫県津名郡北淡町 北淡町民センター・北淡町震災記念公園ほか
公開プログラム
◎1月18日(火)・19日(水)9:00〜18:00 北淡町民センタ−
公開学術シンポジウム『活断層研究とその応用−21世紀にむけて』
公開・英語使用・入場無料 講演要旨集実費
18講演・30ポスター
◎1月22日(土)15:00〜18:00 北淡町震災記念公園セミナーハウス
地震・活断層研究者との対話交流集会『世界の活断層なんでも百科』
公開・通訳あり・入場無料 世界の地震と活断層の展示多数
◎1月23日(日)13:00〜16:00 北淡町民センター
特別講演会 『活断層を知る・活かす』
公開・通訳あり・入場無料
講師:R.S. イエーツ(オレゴン州立大学名誉教授)
D.P. シュヴァルツ(合衆国地質調査所)
寒川 旭(地質調査所)
非公開プログラム
◎1月17日〜26日 国際活断層スクール
北淡町民センター・北淡町震災記念公園セミナーハウス(17日〜23日)
中央構造線見学会 徳島県池田町,愛媛県西条市(24日〜26日)
30講演・60ポスター
◎ 1月22日 (土)9:00〜15:00 北淡町震災記念公園セミナーハウス
東京大学地震研究所共同利用研究集会『活断層研究のフロンティア』
公開・日本語使用・入場無料 日本の活断層研究の方向を探る.
◎1月24日 (月)13:00〜16:20 神戸国際会議場メインホール
−阪神・淡路大震災から5年〜活断層とこれからの地震防災−
主催 科学技術庁・兵庫県 同時通訳あり
講師 寒川 旭 ケリー・シー ロバート・ライザマン
主催:北淡国際活断層シンポジウム組織委員会(会長 小久保正雄 北淡町長)
北淡国際活断層シンポジウム実行委員会(委員長 中田 高 広島大学教授)
北淡町・北淡町教育委員会,国際リソスフェア研究計画(ILP)タスクグループII-5, II-2
共催:工業技術院地質調査所・日本学術会議第四紀研究連絡委員会
国際第四紀研究連合ネオテクトニクス委員会
後援:科学技術庁・建設省国土地理院・文化庁・兵庫県・兵庫県教育委員会
日本地震学会・日本地理学会・日本地質学会・日本第四紀学会・土木学会・
応用地質学会・日本地形学連合・活断層研究会・(株)ほくだん
連絡・問い合わせ先
(事務局:プログラム・運営)〒739-8522 東広島市鏡山1-2-3 広島大学文学部 奥村晃史
電話 0824-24-6657,ファックス 0824-24-0320 電子メール kojiok@ipc.hiroshima-u.ac.jp
会期中:ギャラクシー淡路リゾートホテル(津名郡五色町郡志)
電話 0799-33-1500,ファックス 0799-33-1550
(北淡町震災記念公園:会場・交通について)〒656-1711 兵庫県津名郡北淡町小倉177番地
電話 0799-82-3020,ファックス 0799-82-3027
ホームページ http://www.ipc.hiroshima-u.ac.jp/~kojiok/hokudan.htm
または http://www.lett.hiroshima-u.ac.jp/~kojiok/hokudan.htm
参加予定者
日本を含む世界22の国と地域から:
海外約60名の講師・スクール受講者
国内約80名の講師・スクール受講者・一般研究発表
シンポジウム聴講者 200〜300名 普及プログラム参加・聴講者 500名
目的
1.1990年代の世界の活断層研究とそれに基づく地震災害軽減の動向をレビューする.
2.阪神淡路大震災後の日本の活断層研究を総括する.
3.21世紀に向けて,断層と地震の国際的な研究の課題とその解決について討論する.
4.学問分野や,行政・大学・研究所・民間の垣根を取り払った交流をすすめる.
5.アジア・太平洋地域の発展途上国に活断層研究・地震災害軽減技術の移転をはかる.
背景
・阪神淡路大震災5周年にあたり,活断層研究を改めて見直し,成果を有効に利用する必要がある.
・トルコ・台湾の大震災は活断層から引き起こされ,活断層研究とその応用がつよく期待されている.
・世界的な視野にたって,地震災害とその研究に関する知識と経験の交流が必要である.
・地震災害に対して脆弱な国々,特に発展途上国への活断層調査研究技術の移転は緊急の課題である.
・兵庫県北淡町は阪神淡路大震災の震源活断層が地表に現れ天然記念物として保存されている.
・野島断層の保存・展示を行う北淡町震災記念公園は世界最大の地震断層保存施設である.
主催
・北淡町・北淡町教育委員会:野島断層を保存・公開して活断層と地震の知識の普及につとめている.
・国際リソスフェア研究計画(ILP)タスクグループII-5, II-2:
世界の地球物理学・地質学研究の連絡調整組織が作った地震・地球の研究計画の中で,活断層の第一線の研究者が運営する研究グループ.II-5は大地震の繰り返しについて,II-2は世界活断層マップの作成を目的とする.ともに,関連研究分野・民間会社・行政との知識・技術の交流,発展途上国への技術移転も目標として活発に活動している.
共催
・通商産業省工業技術院地質調査所 地質学的手法による日本の活断層の危険度評価の中心
・第四紀研究関連団体 現在から過去数十万年間の地震の繰り返しを研究する学際的な研究分野.
後援
・科学技術庁 総理府地震調査研究本部を運営して地震・活断層調査の推進と調整をになう.
・国土地理院 都市圏活断層図(1:25000)シリーズを出版して詳細活断層情報を発信する.
・文化庁 野島断層を天然記念物に指定して,地震と断層の知識の公開と普及をさせる.
・関連学会 活断層・地震・地盤の研究にかかわる主要な学会が広く支援をしている.
・活断層研究会 『日本の活断層』を生んだ日本の活断層研究者のグループ.
・(株)ほくだん 第三セクターで北淡町震災記念公園を経営
公開学術シンポジウムの構成
18日 開会式と基調講演,活断層研究に基づく地震予測の可能性,日本の活断層研究
19日 活断層情報の普及と応用 トルコと台湾の大地震 活断層と地盤,強震動
主要な海外講演者
18日
D.P.シュワルツ(合衆国地質調査所)活断層から発生する地震は同一の規模で,同じ場所で繰り返し発生することを指摘し,活断層調査による長期的地震危険度評価の理論的裏付けを行った.
D. パントスティ(イタリア国立地球物理学研究所) ILP II-5 代表.ヨ−ロッパの活断層・古地震研究をリードしする女性.地中海地域でレベルの高い研究をすすめる.
S. ウェズノウスキー(ネバダ州立大)地震学と地質学の境界線上で,地質データを用いた長期的地震危険度評価の実証的研究を行う.
D. ジャクソン(UCLA)元アメリカ地震学会会長・南カリフォルニア地震センター長.グローバルな地震学の研究をもとに,批判的な立場から長期予測の可能性を検討している.
C. ウィリアムス(RMS)民間企業や行政のために,地震災害の経済的な評価とその被害に対する危機管理をアドバイスするコンサルタントで,地質情報にもとづく地震被害予測をすすめている.
19日
E.W. ハート(元カリフォルニア地質鉱産局)カリフォルニアの活断層法制定とその施行にあたって,実質的な責任者となった地質学者
J. アンドリュース(南カリフォルニア地震センター)南カリフォルニアでの地震研究・防災関連調査研究の連絡調整,情報交換,一般への地震情報普及の中枢にあたる女性.
R. ライザマン(CUREe)大地震の際の建築物被害を活断層・強震動と関連づけて分析し,建築の立場から地震災害軽減を検討する.
A. バルカ(イスタンブール工科大学)トルコを代表する活断層研究者.日本やカリフォルニアで学んだ活断層研究を活かして,99年8月の地震後の調査の中枢で精力的に仕事をすすめている.
T. ロックウェル(サンディエゴ州立大学)活断層の活動時期と活動度に関する定量的な研究で世界で最も先端にいる.トルコ西部・南カリフォルニアで高精度な研究を推進している.
H. チュー(中国科学アカデミー)台湾地震の地盤震動の特徴について
P. ソマーヴィル(ウッドワードクライド社)断層の動きと地盤震動について詳細な分析と洞察をもって分析を行う.
その他
K.シー(カリフォルニア工科大学)綿密な活断層の発掘(トレンチ調査)にもとづく過去の地震発生時期の詳細解明と,それにもとづく地震発生モデル構築を行った先駆的な研究者.