ネタバレがあります。 ご注意ください。
『フラガール』 を観ました。 映画の前半は爆笑の連続。 庶務の初子がフラガールに参加しようとするところ (岸部一徳さんに 「はっちゃん、子どもいるべ」 と突っ込まれる)、小百合 (しずちゃん) の登場シーン、紀美子 (蒼井優ちゃん) 達の最初のダンス練習、フラガール=ストリップだと勘違いしている面接で緊張している女性達等々。 でも、早苗 (紀美子の親友) が夕張に行くあたりからずっと泣いていたように思います。 最初、紀美子がフラガールになることに猛反対して紀美子を家から追い出したお母さんが、小百合のお父さんが亡くなったあたりから徐々に表情が変わってきて、紀美子が1人で練習する姿を冷静に眺め (それまでだったら見向きもしなかったと思う)、その後ハワイアンセンターのヤシの木を枯らさないために1人でリヤカーを引いて炭鉱中のストーブを集め始める (植物係が炭鉱の組合に直訴して追い返されていた) シーンは思い出してもうるっときます。 台詞はうろ覚えですが、ストーブを集めることを責める炭鉱の組合の人たちに 「自分は今まで死と隣りあわせで炭鉱に入ることが仕事だと思っていたけど、これからは笑顔で仕事ができる時代がくるんじゃないか。 自分にはもう無理だけど、あの子達 (フラガール) にその可能性があるなら、応援してやりたい」 みたいなことを言うんです。 うろ覚えなのでかなり間違っていると思いますが、そういう感じのことです。 紀美子のお兄ちゃん (トヨエツ) がまたすごく良い人で、最初ハワイアンセンターの植物係になった友達と大喧嘩 (炭鉱を捨てるのか、みたいな話で) していたのに、お母さんのその話を聞いてリヤカーを引っ張ってストーブを集め始めるんです。 紀美子がお母さんと喧嘩した時もさりげなくフォローするし、とても良いお兄ちゃんだ。 まどか先生 (松雪泰子さん) のところに来た借金取りも追い返してくれますしね。 そうそう、フラガールの成長とともにまどか先生も人間として成長していくのが良かったなぁ。 最初は町の女の子をバカにしていたのにだんだん指導に熱が入ってきて、最後はフラガールをかばって (と言うのともちょっと違うか) 責任を取って町を出ようとするんです。 その荷造りをしている時、部長 (だっけ? 岸部一徳さん) から 「良い女になりましたね」 って言われてました。 最後の常磐ハワイアンセンターでのフラダンスシーンは圧巻でした。 最初物陰からステージの様子を伺っていた紀美子のお母さんの顔がだんだん誇らしげになってきて、最後は飛び出して拍手喝采。 映画の中のハワイアンセンターも全員拍手喝采だったのですが、観ている私も拍手したくなりました。 そう思った人、他にもいるんじゃないのかな。 映画館だと他の人の迷惑になってはいけないと思って我慢するのですが、良い映画を観た後は拍手したいなぁ、特にこういう映画では。 毎度のことながら文章力がないのでめちゃくちゃな文章ですんまそん。 でも本当に良い映画でしたよ。 しずちゃんに泣かされました。
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