『マンデラの名もなき看守』 を観ました。 こっちが今日のメイン。 実話を基にした映画、ということでかなり期待していたのですが、その期待を裏切らない良い映画でした。 ネルソン・マンデラ役の俳優さんが良かったなぁ、ものすごくはまってました。 本当にすごく良かった。 映画を観ている最中は、アパルトヘイトに対する怒りで本当にむかむかしてしまった。 「黒人はテロリストだ」 というような表現が多々あったのですが、もともと住んでいた黒人の権利を剥奪して我が物顔に振る舞う白人の方がよっぽど悪人です。 何なんだ、本当に。 思い出しても腹が立ちます。 囚人として収容されているマンデラ氏を担当することになった、ジョセフ・ファインズ演じる看守は、マンデラ氏を人間として対等に扱った結果 「クロびいき」 だなんて呼ばれて不当な扱いを受けるし、納得いかないことばかりです。 でも、彼が正しい心を失わないでいてくれて、本当に良かったと思います。 彼の家族もだんだん何が正しいかということに気づいていくんですよね、観ていてそれがうれしかった。 成人して看守になった息子もマンデラ氏に大いに影響を受け、尊敬の念すら覚えていたように思います。 最初、「マンデラはテロリスト」 と罵っていた看守の奥さんが、テレビでマンデラ氏の娘の演説を聞いて、「いい演説ね」 と言い、マンデラ氏が釈放された時、刑務所の門の外で待ちかまえて 「ミスター・マンデラ! ミスター・マンデラ!」 と呼びかける姿を観て、うるっときてしまいました。 しばらく涙が止まらなかったなぁ、思い出してもうるっとしてしまいます。 映画全編を通じてのネルソン・マンデラ氏の言動を観て、先日の 『篤姫』 での勝麟太郎の 「力ではなく心で人を動かす」 という言葉を思い出しました。 いつの時代にも通じることなのだと思います。 この映画の中では、看守の奥さんがその象徴だったように思います。 本当に良い映画でした。 広島での上映は2週間限り (〜10/3) です。 観ようと思われている方は、お見逃しのないようにご注意ください!!!
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