広島市内に新しくできた映画館八丁座で、映画のはしご。 1本目は 『武士の家計簿』 を観ました。 ネタバレあるかも、ご注意ください。
地元紙で紹介されていたし、CM もよく目にしたので予想はしていたのですが、朝一の回にも関わらず、超満員でした。 新しい映画館だから…というのもあるのかもしれません。 とても淡々とした映画でした。 良い意味でも悪い意味でも、淡々。 決しておもしろくないわけではないのですが、森田芳光監督の作品なので、もうちょっと何かあっても…と思ってしまうところも正直あります。 それはさておき、一般的な時代劇では知ることのできない下級武士の暮らしぶりを知ることができる、とても貴重な映画のような気がします。 貧しくても、知恵と工夫で乗り切る姿勢は、今の時代でも見習うところが多々あるように思います。 家財を売り払った後、囲碁のセットが手書きの盤に貝殻の碁石になっていたり、以前は本を読んでいたおばばさまが手書きのマス目と小豆で数理パズル的なものを楽しんでいたり、手元にあるもので工夫して楽しもうとしている姿にすごく共感をおぼえました。 お弁当も以前と比べると質素になっていましたが、それを気にするそぶりを見せないところも良かった。 「見栄を張らない」 ことの美しさを感じました。 時折くすっと笑う場面が満載だったのですが、その都度それについて話す人 (主に年配の方々) の声が聞こえてきたのがちょっと…。 おしゃべりは映画が終わるまで、我慢しましょうね。
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