『密告・者』 を観ました。 どう考えても救いがなさそうだし、予告編を観る限りではニック・チョンが悪役っぽいので、観るか観まいかでかなり悩んだのですが、こんなに気になっているのに観ずに後悔するのは嫌だっ! ということで観に行きました。 やっぱり救いはないのですが、本当にすごい映画でした。 やっぱり観て良かった、観なかったら絶対に後悔していました。 なんか……切ないし悲しいし、何から書けば良いのか…。 ニコラス・ツェー演じるサイグァイとグイ・ルンメイ演じるディーの出会いは、本当に運命的だったなぁ…。 でも刹那的でもあって、それが2人の行く末を暗示しているようでもありました。 宝石店を襲撃した時のサイグァイの視線が気になっていたのですが、瀕死の状態でディーに指輪を渡す場面で、「あぁ…」 とすとんと腑に落ちました。 この伏線は見事だった。 でも切なかった。 サイグァイの最期が…。 なんかもぉ、「あぁ、やっぱり女は足手まとい!」 と思ってしまいました。 ディーのバカバカバカッ! どう頑張っても逃げ切れる状況ではなかったけれど、やっぱりディーのバカバカバカッ! 最後にサイグァイの妹の笑顔でも見られたら少しは救いがあったかもしれないのですが、そういうあざとい演出がなかったのが逆に良かった気がします。 あ…、まったく救いがないわけでもなかった。 ニック・チョン演じるドンが最後に人間らしい気持ちを取り戻して、組織に逆らって (横領して) までサイグァイに密告者の追加報酬を渡そうとしたことに救われました。 余談ですが、以前ドンが利用したために廃人同様になってしまった元密告者が、ドンに 「家に帰る、家に帰る (「ウォーケー」 と聞こえる)」 と繰り返す場面を観て、「これって、『エグザイル/絆』 でニック・チョンがしきりに言っていた言葉だよな…」 と思い出しました。 久しぶりに 『エグザイル/絆』 を観たくなったな。 帰りの車の中で、『エグザイル/絆』 のある名場面を思い出して、泣きそうになりました。 センチメンタル過剰です。
香港映画ってやっぱりすごいっ! 日本未公開の 『証人』 も観たいなぁ…と思いながら検索したら、こんなニュースがっ!!! サロンシネマで絶対に上映してくれますよね!? あぁ〜〜〜、本当に本当に楽しみですっ!!!!!
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