好きな監督にまつわる映画 2題。 まずは 『奪命金』。 言わずと知れた (かどうかは謎ですが) ジョニー・トー監督作品です。 事前にオフィシャルサイトを全然観ていなかったのでどういう映画かわかっていなかったのですが、銀行の地下での襲撃シーンが先週観た 『映画監督ジョニー・トー 〜香港ノワールに生きて〜』 に出てきたメイキングシーンと違っていたので、「この後違う視線でも描かれるんだな」 ということはわかりました。 もちろんそれは正解で、すぐに違う視線に移りました。 ただ悲しいかな、なーんかテンポが悪く感じました。 ジョニー・トーならこんなもんじゃないだろ! みたいな。 3人のメインパーソンに起こる出来事もリンクしていたりしていなかったり…。 テレサとパウは間接的にかなりリンクしていたけど、チョン警部補に至ってはそこまでリンクしていなかった気がする。 なのにラストシーンはチョン警部補絡み。 うーん…。 観終わっても 「結局何だったの?」 という感じだったのですが、サロンシネマ発行の 『End Mark』 に書いてあった 「刑事、やくざそして女銀行員が悪夢の一日をサバイバル、さて勝者は誰!?」 という一文を読んで、「あぁ〜、そういうことか」 と合点がいきました。 なるほどね、勝者はあの人ですね、はいはい。 あと勝ったとも負けたとも言える人が 1人と負けた人が 1人って感じ? 解釈が間違っていたらごめんなさい。 内容に関係のないところで言えば、ジョニー・トー映画常連のラムちゃん (ラム・シュー) やヤムヤム兄さん (サイモン・ヤム) が出演していなかったのがちょっとさみしかったです。 その中でトー組の人を見かけたりもしたので、ちょっとうれしかった。 しつこいけど、『強奪のトライアングル』 も広島で公開してほすぃ〜。
あ、あと冒頭でチョン警部補の奥さんがめちゃくちゃバカっぽく見えて、「なんでこんな人と結婚したんだか、リッチー・レンよぉ… (俳優自身に関係はないけど)」 と思っていたのですが、この奥さんが実はすごく優しく思いやりのある人だとわかってちょっと反省しました。 名前は何だったっけ? オフィシャルサイトを見ても 「妻」 としか書いてない。 チョン警部補の奥さん、バカっぽいなんて思ってごめんねごめんねー。
それと割と早い段階で 「パウは車の運転ができないんだな」 ということがわかるのですが、それがあのシーンの伏線になっていたとは…。 これはちょっとウケます。 思い出してもクスっと笑ってしまうな。
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