シュークリームが一番美味しかった。
昨夜,中田永一さんの 『吉祥寺の朝日奈くん』 を読みました(読んだのは単行本)。 5つのストーリーで構成された短篇集なのですが,最初の 『交換日記始めました!』 は途中 「えっ!?」 と驚くこともありつつ,切なかった。 『ラクガキをめぐる冒険』 もすごく良くて,『三角形はこわさないでおく』 で切なさがマックスに達して,涙腺崩壊。 「中田永一め,中田永一め」 と呟きながら涙を拭きました。 『うるさいおなか』 は特に切ないこともなかったのですが,この4つの流れで表題作の 『吉祥寺の朝日奈くん』 を読んだので,「あ,あれ?」 といきなり驚いた。 『吉祥寺の朝日奈くん』 も高校生の話だと勝手に思い込んでいたのですが,大人の話でした。 いやいや,勘違いって恐ろしい。 読み終わってから思ったのですが, やっぱりこれは白乙一ではなく中田永一作品なのですね。 私はどちらも大好きです。
今日は梶永正史さんの 『警視庁捜査二課・郷間彩香 ガバナンスの死角』 を読みました。 おもしろかった。 正直なところ,マネーロンダリングの仕組みについてはさっぱり理解できませんでしたが,おもしろかった。 このシリーズのおもしろさは,登場人物の心の声が書かれていることだと思う。 それに思わずくすっと笑ってしまうのです。 感情移入できるのも良い。 最後まで明らかにされなかった謎があり,「をいをい,もしかして最後まで明かされないんじゃないだろうな」 と思っていたらきちんと明かされたのですが,その真相を知って無性に泣きたくなりました。 切ないよー。
|