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『霜花店(サンファジョム) -運命、その愛』
霜花店(サンファジョム) -運命、その愛』 を観ました。
とても切ない映画でした。 切なくて、辛くて、苦しくて…。 思い出しては、ため息をついています。
韓流ファンというわけではないので、韓国の俳優さんには疎いのですが、今回主役のホンニム隊長を演じたチョ・インソンさんはこれからもチェックしていこうと思います。 …と思ったら、現在入隊中か。 うぅむ。
最初は 「あまりパッとしない人だなぁ…」 と思ったのですが、話が進むにつれて目が離せなくなってきました。 表情がすごく良かったです。 王妃に首飾りを買うシーン (厳密に言うと 「買う」 シーンではありませんが)、その首飾りを王妃になかなか渡すことができず水に流そうとするシーンなど、帰りの車の中で思い出してうるっときて、やばかったです。 最後に王妃の無事を確認するシーンも切なかった。 すぐに顔の向きを変えて、王を見るところも。
王、王妃、ホンニム隊長、それぞれの愛が純粋過ぎて、本当に切なかったです。 あと、ホンニム隊長を慕う部下の姿も切なかった。 悲しいなぁ、本当に。

愛の描き方も美しかったけど、アクションシーンも本当に美しい映画でした。
韓国の歴史物のアクションって、本当にすごいですよね。 と言っても、そんなに観ていないので、『チェオクの剣』 のワイヤーアクションを思い出したくらいですが。
何もかもが美しい映画でした。 観て良かった、もう一度観たい。
2010年04月04日(日)   No.2146 (映画)

『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
今日の2本目 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 を観ました。
映画が始まって数分後に、「あっ、私の苦手な歴史物だった! 予習してくれば良かった〜」 と毎度のことながら学習能力のない自分に呆れるとともに大後悔したのですが、世界史が苦手な私でも意外とすんなりと入って行ける映画でした。 最初の大後悔が嘘みたい。
ホント、最初の数分間は 「なんで、この映画を観に来たんだろう…」 と考えてしまったのですが、観終ってみれば、すごくおもしろい映画でした。 本当に素直におもしろかった。
たぶん、途中からヴィクトリア女王とアルバート公の恋愛ものとして楽しむことができたからだな。 ヴィクトリア女王がアルバート公にプロポーズする場面では、ちょっとうるっときました。 新婚生活のシーンは、観ているこっちが照れた。 なので、2人が諍いを起こすシーンは、とても悲しい気持ちで観ました。
『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 というタイトルが示すとおり、2人は大恋愛でしたね。 なので、エンドロールでアルバート公が42歳の若さで亡くなり、その後ヴィクトリア女王が81歳で亡くなるまで国政に関わったという内容を読み、アルバート公の死後のヴィクトリア女王の心細さや頑張りを想像して、また切なくなりました。
これからオフィシャルサイトを読んで、お2人のことをもう少し勉強してみようと思います。 本当に美しい映画でした。
2010年03月21日(日)   No.2132 (映画)

『NINE』
今日は映画のはしごをしました。 …なんか毎週映画を観ているような気がします、気のせい?
それはさておき、今日の1本目 『NINE』 を観ました。
この映画は何度となく予告編を見せられて (サロンシネマ&シネツインで洋画を観ると、毎回流れていたので)、キャストの豪華さに魅せられて 「早く観たい!!!」 と楽しみにしていました。 いやー、本当に豪華な映画でした。
ダニエル・デイ=ルイスはかっこいいわ、豪華な女優陣は皆さんきれいだわ、で目の保養しまくり。 ダニエル・デイ=ルイスって、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 (録画しているけど、まだ観ていません) ではなんとなくおじいちゃんぽかったのに、この 『NINE』 では超セクシーでした。 何なの、この年齢差!? って感じ。 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 を観て、その違いを確認しなくては。 実は 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 でもセクシーだったら、すんまそん。
メインキャストにはみなミュージカルパートがあるのですが、私的にベストはケイト・ハドソンのパフォーマンスでした。 予告編でも使われていますが、本当にかっこいい!!! このパフォーマンスだけでも、何度でも観たい感じです。 …あ、言っておきますけど、ケイト・ハドソンはミュージカル女優役でも何でもありませんからね、でも私的に一番かっこいいパフォーマンスを観せてくれました。 良かった、本当に。 それ以外では、マリオン・コティヤールのパフォーマンスが良かったかな。 彼女のミュージカルパートは2つあったのですが (もっとあったらすんまそん)、2つ目の方が良かった。 迫力がありました。
ストーリーはあまりよくわからなかったのですが、キャストの豪華さとミュージカルパートの素晴らしさで、とても見ごたえのある映画でした。
ダニエル・デイ=ルイスが、本当に素敵でした… (しつこい)。
2010年03月21日(日)   No.2131 (映画)

『バグダッド・カフェ』
今日の3本目 『バグダッド・カフェ』 を観ました。
20年以上前の映画のニュー・ディレクターズ・カット版なのですが、『バグダッド・カフェ』 というタイトルと主題歌の 『CALLING YOU』 を知っている以外に何の予備知識もありませんでした。 でも、映画が始まってすぐ、不機嫌な顔のジャスミンを観た瞬間、「私、この映画好きかも」 と直感しました。 そして、その直感は大正解でした。 大好きな映画の1つになりました。
ジャスミンもしばらくは不機嫌顔だったのですが、だんだん柔和な顔になっていき、バグダッド・カフェの女主人のブレンダも、最初は 「一体何をそんなに怒っているの? どうしちゃったの?」 とこちらが心配になるくらいずっと怒っていたのに、ジャスミンと接するうちにだんだん表情が変わっていく様子がすごく良かった。 最初はジャスミンのことが気に入らなくて仕方がなくて、保安官まで呼んでジャスミンのことを調べさせようとしたブレンダが、最後は無二の親友になってましたもんね、その心の変化がわざとらしくなく自然に描かれていたのが良かった。
周囲の人たちがどんどんジャスミンに癒されて変わっていくのですが、たぶんジャスミンも最初から癒し系だったわけではなく、ブレンダと知り合ったことによってそういう一面が出てきたんじゃないだろうか。 そんな風に感じました。 まぁ、最初からちょっと可愛いところはあったんですけどね。
この映画も、くすっと笑えるシーンが満載。 ブレンダに追い出された旦那さんが、車の中から双眼鏡でブレンダの様子を見て、「ブレンダ…ブレンダ…」 と嘆くシーンを見ては、「良いから早く帰りなよ」 と心の中で呟いてました。 最終的に帰れて良かったね。> 旦那さん
ジャスミンが、ブレンダの子どもの子ども (ってことは孫か) をあやしながら、片手でマジックの練習をしているのもおかしかった。 最初にマジックセットを使って練習して、自分がビックリするのもかなりおもしろかったけど。
そんな楽しいシーンがいっぱいあったので、ジャスミンが不法滞在の疑いで保安官に連れて行かれた時には涙が出ました。 そして、戻ってきてブレンダと再会した時も。
そして、ジャスミンの最後のセリフがすごく気が利いてましたね。 最高のエンディングだと思いました。

観終わった後も、不思議な余韻に包まれる映画でした。 あぁ、本当に観て良かった。

ロビーが混んでいたのでパンフレットを買いそびれたのですが、次回他の映画を観に行く時にでも買ってこよう。 そして、また映画の世界に浸るのです…。
2010年03月13日(土)   No.2122 (映画)

『(500)日のサマー』
今日の2本目 『(500)日のサマー』 を観ました。
恋愛映画だと思っていたのに、冒頭で 「恋愛映画ではありません」 と言われて愕然としました。 でもやっぱり恋愛映画だ、これは。
サマーという女性に恋をしたトムの姿が描かれているのですが、その日にちが結構前後するんです、400日目の後15日目が描かれる、みたいな (正確に覚えていないので、この数字は適当です)。 でも、それによってトムの心の浮き沈みがわかるので、意外と見づらくはありませんでした。 むしろ、それによってくすっと笑える場面がたくさんあって、おもしろかった。
トムがサマーに恋をして、500日経つ以前にサマーは別の男性と結婚してしまい、488日目(たぶん)にトムとサマーが再会してその話をするので、「あれ? (500)日というのは何なんだ?」 と思ったのですが、500日はトムがサマーに恋をして失恋し、次の相手に出会うまでの日数だったのですね (解釈が違っていたら、すんまそん)。 サマーに恋をしたことによって、トムも少し成長したのかな? だとしたら、この失恋も無駄ではないってことですね。

映画の冒頭、そして途中何度か出てくるトムを励ます役どころのおしゃまな女の子 (レイチェル) がものすごく可愛かった!
レイチェルの一言にハッとするトムも良かったですね、ピュアで。

ちょっと不思議な感じのする映画でしたが、おもしろかったです。
音楽も良かった。
2010年03月13日(土)   No.2121 (映画)

『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』
今日は映画のはしごをしました、久しぶりに3本!
今日の1本目 『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』 を観ました。
すごいですよね、このタイトル。 この映画を知ったきっかけが 『キネマ旬報2009年文化映画ベスト・テン』 じゃなかったら、絶対に観ていない映画だと思います。 何度か予告編も観ましたが、たぶん 「こまどり姉妹ねぇ、ふーん」 って感じだったと思う。 タイトルだけ聞いたら、間違いなく B 級映画だと思うし。
でも、本当に観て正解でした、この映画。 こまどり姉妹のお2人からいっぱい元気をいただきました。 トークがおもしろいんですよね、このお2人。 辛い話を楽しく聞かせる手腕をお持ちなんです。 一流のエンターテイナーだと思いました。 すごいんです、本当に。
貧しい幼少時代から現在に至るまでをユーモアを交えて語るお2人のトークに、時に笑い、時に涙し、そして観終わった時にはいっぱい元気をいただける、そんな映画でした。 …なんか、同じことばかり書いているような気もしますが。
映画が終わった後、自然に拍手が沸き起こったことも感動的でした。 私もすごく拍手したい気分だったので、うれしかった。 その場にいた人たちと、良い時間を共有した気分になりました。

さて、実はこまどり姉妹のお2人の舞台挨拶があるということで、今日観に行ったのですが、ごめんなさい、私、こまどり姉妹を甘く見てました…。
10:45 の回だったので、「ちょっと早いかなぁ〜」 と思いつつ 10:15 頃劇場に行ったのですが、なんと入場順が75番! 上映30分前に75番って、すごいですよ、これ。
私は幸い座席をゲットできましたが、予備のパイプ椅子だけでは足りず、階段に座布団を敷いて座っている方もいらっしゃいました。 久しぶりに混んだシネツイン本通りを見ました。 年齢層もかなり高めでした。
こまどり姉妹のお2人は、舞台挨拶でも私たちを笑わせてくださいました。 そして1曲歌ってくださいました。
映画を観ている時も、知らず知らずのうちに涙が出ていたのですが、歌を聴いていたら、またぽろぽろと…。 なんかね、深かったです。

舞台挨拶の後、ロビーに出たらこまどり姉妹がファンの方たちに囲まれていたので、「私もちょっと近くで…」 と欲を出し、すごい間近で拝見しましたです。 写真も撮ろうと思ったのですが、人が多すぎてぶれまくって全部失敗でした。
スタッフに促されてこまどり姉妹のお2人が立ち去ろうとしたら、近くにいたおじさんが 「ちょっとこれで撮って」 と私にカメラを渡し、こまどり姉妹(姉) に声をかけたので、「これ、押すだけですね?」 とカメラを構えたら、たぶんさっきの舞台挨拶も撮影したのでしょう、ズームインマックス! 至近距離すぎて、でかっ!
「すみません、大きすぎて撮れないんですけど、ズームはどこですか?」 とカメラを渡したら、「ズームはええよ (いや、ズームアウトしてほしいのだが…)」 と言いながらこまどり姉妹(姉) とともにスタッフに促されて階段を上がっていくおじさん。 「あ、もしかして御役御免かな?」 と思ったら、「じゃあ、撮って」 と再度カメラを渡されました。 あぁ、やっぱり撮るのは私ですか…。
相変わらずズームインマックスなので、「大きすぎて撮れませ〜ん」 と半泣きになりながら階段を後ずさりで降りて構えたのですが、それでも入らない。 おじさんが 「切れてもええよ」 とおっしゃったので、ワンチャンスでシャッターを切りました。 おじさんの頭の上の方が切れたけど、こまどり姉妹(姉)はバッチリ写ったので、勘弁してつかあさい。
「おじさんに苦情を言われる前に逃げろ!」 と映画館を出たら、外でも大勢のファンが出待ちをされていました。 こまどり姉妹、恐るべし。 甘く見てて、ごめんねごめんねー。
生で見たこまどり姉妹のお2人は、すごく小さくて可愛らしかったです。 あー、握手してもらえば良かった! (チャンスはあったが、勇気がなかった。)
2010年03月13日(土)   No.2120 (映画)

『母なる証明』
母なる証明』 を観ました。
昨年シネコンで上映された時は見逃してしまったのですが、今回シネツイン新天地で1週間限定で上映されると知り、急いで観に行きました。
上映前、時間つぶしで入った本屋さんで立ち読みした 『キネマ旬報』 で、意外で衝撃的な展開であることだけは知ったのですが、本当に意外な展開の映画でした。 確かに衝撃的でもありました。
『母なる証明』 って、深いタイトルだなぁ。 女子高生殺人事件の容疑者として逮捕された息子の無実を信じて、真犯人を探し続ける母、息子のことを案じ、将来を危惧して無理心中を図ったことで心に深い傷を抱いている母、そして事件の真相を知り、それでも息子のことをかばおうと自身も殺人を犯してしまう母。 1人の母のいろいろな面が描かれていました。 とは言え、共通しているのは、ただひたすらに息子のことを思い続ける母の姿でした。
最後に、母が殺した廃品回収業者の家で見つけた母の鍼道具を、息子が 「大事なものをなくしちゃダメじゃないか」 と母に渡す場面があったのですが、息子はどこまで気づいているんだろう…。 まったく気づいていないのか、少しはおかしいと思っているのか。 まったく気づいていないのであれば、友達にそのことをうっかり話してしまう危険性もあり、少しは気づいているのであれば、母の犯行を知っていることになり…と、いずれにしてもすごく危うい状況なんですよね。 どちらかわからない状態で終わらせるのが、なかなかうまいなぁ…。
とここまで書いて思ったのですが、息子が逮捕された女子高生殺人事件の真相も、母が訪ねた廃品回収業者が 「彼が殺すのを見た」 という証言だけで、果たしてそれが正しいのかどうかも謎なのです。 廃品回収業者が、母を見て 「あ、あいつの母親だ」 と気づいてそう言ったのであれば、実は自分の犯行だと隠すための虚言とも取れるし、気づかず言ったのであれば、やはり息子の犯行になるし。 …映画を観終わった後にも、いろいろ考えさせてくれる映画だなぁ。
なんとなく暗い気持にもなるのですが、観て良かった映画であることは確かです。
ウォンビンの演技も良かった。 あの無垢な小鹿のような目が良かった。 他の映画を観たことはないのですが (先日録画した 『ブラザーフッド』 を早く観なくては!)、「この人、演技派だな」 と思いました。 あの目の演技は良かったと思います (評論家か!>自分)。
2010年03月06日(土)   No.2114 (映画)

『バーン・アフター・リーディング』
有言実行。 一昨日 WOWOW で録画した 『バーン・アフター・リーディング』 を観ました。
期待どおりと言うか、何ともおバカな映画でした。 最初はジョン・マルコヴィッチのおバカっぷりに笑っていたのですが、途中から出てきたジョージ・クルーニーもブラッド・ピットも共におバカで、呆れるやらおかしいやら。 特に、iPod を聴きながら車の運転席で踊るブラッド・ピットの姿は、かなりツボでした。
おバカ揃いの男性陣に比べて、女性陣は多少は冷静だったかも? 同様におバカな面も多々ありましたが、愛すべきおバカさんって感じでした。
コーエン兄弟の映画を観るのはこれがたぶん初めてなのですが、こんなに豪華なキャストを使ってこんなにおバカな映画を作れるなんてすごい!と純粋に思いました。
ただ、何のサプライズもどんでん返しもないのが意外でした (初めて観る監督の作品に 「意外」 というのも何ですが)。 途中ジョージ・クルーニーにブラッド・ピットが撃たれるシーンがなんとなく不自然な絵だったので、「おっ、これは撃たれたと見せかけて、実は生きているパターンか?」 と思ったのですが、本当に撃たれて海に捨てられてました。 意外と早く、ブラピバイバイ。 …あ、これが意外性ってこと?
全体的に不明なことも多く、なんとなくもやもやした気持ちで映画は終わるのですが、「まぁ、コメディだし…」 で納得できる範囲内です。

ところで、映画の最初数分間に渡って、画面上部に 「津波情報」 が出ていたので、「あっ、そうだった! 日曜日は津波情報が出ていたんだ! ってことは………」 と鳥肌。 昨夜 『バーン・アフター・リーディング』 を観る前に BD-R にダビングした 『レッドクリフ PartI & PartII』 の上部にもしっかり 「津波情報」 が出ていました。 orz
ダビングする前に確認すれば良かった…、しかも書き換え不可の BD-R…、BD-R が1枚無駄になりました。 ショックりんこだぷぅ、ですよ、まったく。
放送スケジュールをチェックしたら、4月にも放送されるみたいなので、そちらを録画しようと思います。 あー、BD-RE にダビングすれば良かった!!!
WOWOW と言えば、4月の放送スケジュールをチェックして思わず息を飲みました。 『チェイサー』 放映決定! 4月21日です! 録画し忘れないように気をつけなくては。
…でも 『レッドクリフ』 の失敗の傷は癒えません。 あーあーあー。
2010年03月02日(火)   No.2108 (映画)

『誰がため』
今日の2本目、『誰がため』 を観ました。
1本目に観た 『カティンの森』 同様、先の大戦を描いた映画です。 こちらの映画の舞台は、デンマーク。 『カティンの森』 がポーランド vs ドイツ、ソ連であったのに対して、この 『誰がため』 はデンマークのレジスタンス vs ナチスの映画でした (解釈が間違っていたら、すみません)。
こちらも歴史的背景をまったく知らなかったので、途中よくわからない部分も多々ありました。 これは復習することにします。 今日の映画はどちらも 「世界史を勉強したい」 と思わせてくれる映画でした。
『カティンの森』 が静の映画であったのに対して、この 『誰がため』 は動の映画でした。 同じ戦争を描いた映画なのに、そういう意味では対照的な映画でした。
観終わって5時間以上経つのですが、まだ頭の中が混乱しています。 やっぱり当時のことについて少し勉強しないと、理解できないのかもしれない。
印象的だったのは、「実は人を殺したことがない」 と告白し、1人の人間を暗殺する指令もしくじっていたシトロンが、自分を殺害しに来たナチスの大群に持てる武器をすべて駆使して最期まで抵抗したのに対し、「人を殺すことなど何でもない」 ような顔をして暗殺指令の出たターゲットを冷酷に殺していたフラメンが、ナチスの大群が自分を殺しに来たことを知り、あっさり毒をあおって自殺してしまったこと。 この対照的な最期には、本当に驚きました。
そして、この2人が 「最大の敵」 と目して最後まで狙っていたナチスのホフマンが、2人の遺体で記念撮影をする不謹慎なナチスの将校たちを一喝し、2人の遺体を布で覆うよう命じたことも印象的でした。 実は彼が一番紳士的だったのか。 フラメンとシトロンの上司的存在のヴィンターなんかより、よっぽど紳士的でした。 …でもナチスか。 複雑な気分です。

あー、なんかいろいろなことを勉強したくなったなぁ。 大学の図書館で、本を探して読んでみようかな。

今日観た2本の映画のことを頭のどこかで引きずっていたのか、夜テレビでバンクーバーオリンピックのフィギュアのエキシビションのラスト、全出演者がリンクに一同に会した場面を観た時、「平和って素晴らしいな…」 と思って自然に涙が出てきました。 どちらの映画も泣かなかったのに、おかしいなぁ…。 なんか、思いっきり泣きたい気分だ。
本当に平和って素晴らしいですね。 しみじみ感じた1日です。
2010年02月28日(日)   No.2106 (映画)

『カティンの森』
今日は映画のはしごをしました。 1本目は 『カティンの森』。
非常に難しい映画でした。 映画の内容も、歴史的背景も、どちらも難解でした。 オフィシャルサイトの内容だけでも読んでおけば良かった…。 かなり後悔です。
カティンの森、という場所で実際に起きたポーランド将校の大虐殺事件を題材にした映画なのですが、私はこの事件についてまったく何も知らず、ドイツとソ連によるポーランド侵攻についても何も知らず。 …何とも情けない話です。
この 「カティンの森事件」 を、ドイツはソ連の仕業とし、ソ連はドイツの仕業と主張するのですが、映画は 「ソ連の仕業であった」 という終わり方でした (解釈が間違っていたら、すみません)。
どちらの仕業にせよ、何とも惨い殺され方でした。 自分がポーランド将校で、あのような殺され方をしたら…と思うと、背筋が寒くなります。 敵の捕虜となり、移送された場所で車から降ろされ、ふと地面に目をやると無数の死体。 その場で自分の運命を悟らざるを得ず、それに抗う手段もない。 無惨に殺された彼らの無念を思うと、言葉もありません。
戦争って国と国のことなのに、どうして個人があんな風に殺されないといけないんでしょうか? まぁ、戦争自体が 「国と国との殺し合い」 なので、「そういうものだ」 と言われてしまえばどうしようもないのですが、捕虜として捕えた人間をどうして殺さなければならなかったのか。 惨すぎます。
切ないな…。
2010年02月28日(日)   No.2105 (映画)

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