乙一の 『暗いところで待ち合わせ』 を読みました。 映画に出演している田中麗奈ちゃんとチェン・ボーリンくんの顔を思い描きながら読みました。 最近田中麗奈ちゃんがマイブームなのです。 すごーく良い雰囲気で話は進んでいくのですが、盲目の女性 (ミチル : こっちは良いとして) と殺人犯 (アキヒロ : こちらが問題) のお話だから、ハッピーエンドになるはずがないよなぁ…と途中で気づき、読みながら少し悲しい気持ちになってしまいました。 自首しても良くて情状酌量で懲役何年かで出所? とか考えたら切なくなってくる。 アキヒロが自分の存在を明らかにして、それに答えるようにミチルが2人分の食事を用意する場面なんて、読んでいたら胸が苦しくなるくらい。 出かけようとして躊躇するミチルの手をアキヒロが握るところも、映画の予告映像を思い出して胸がキュンとする (読んでから 「あー、あのシーン!」 と思ったのですが)。 あー、何とかしてハッピーエンドにできないものか…。 が、途中そんな心配を吹き飛ばすような事実が発覚してほっとすると同時に 「どうなるんだろう…」 とまたハラハラドキドキ。 こんな話だとは思わなかったー。 意味のなさそうな登場人物にも、しっかり意味があったんだなーと本当にビックリしました。 それにアキヒロがずっと同じ場所に座っていたことにあんな意味があったとは… (一応ネタバレしないように気を遣っているのですよ)。 最後にまた胸がじんわりするような、とても温かく良い小説でした。 この本は自分でも買おうと心に決めました。 何度も読み返して、じんわりしたいです。 これを書いていても、ちょっと目がうるうるしてしまいますもん。 映画はどんな感じなんだろう。 観に行くのが今からとても楽しみです。
…今ネットで映画の予告編を観たら、また涙が出てきた。 あー、早く観たいー。 前売り券、買っておけば良かった。 まだあるかな (映画館のサイトを観たら、前売り券情報に載ってませんでした…)。
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