2010年08月22日の日記

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『キャタピラー』
キャタピラー」 を観ました。
ネタバレあります、ご注意ください。





何が言いたかったんだろう、この映画は。 「戦争の悲惨さをここまで描き切るとは」 と前評判の高かった映画ですが、私はそこまで見事に描き切っているようには思えませんでした。 むしろ不十分。
戦争で四肢を失って帰ってきた夫と、それを支える妻の日々の生活が描かれているのですが、ほぼ夫の性欲と食欲のみで進んでいくので、途中で少し気分が悪くなってしまいました。 演じているお2人の演技は素晴らしかったのですが。
時折夫が恐怖に怯えるような表情を浮かべ呻き声を上げるのですが、思い出しているのは戦地で女性を襲い乱暴したことばかり (挙げ句、その女性達を殺した?)。 それは夫の脳裏にあることなので妻にはまったくわからないのですが、同じようなシーンばかり見せられて、こちらは辟易してしまいました。
これでは妻が 「本当に戦争で四肢を失ったのか?」 と疑問に思っても仕方がないと思います。 私も疑問に思いました。
「空襲も受けないのどかな田舎の暮しを淡々と描いているだけなのに、戦争の悲惨さが伝わってくる」 と評価されているのかもしれませんが、正直私にはまったく伝わりませんでした。
戦争の悲惨さより、「日本兵が戦地でこんなにひどいことをしていた、四肢を失ったのはその報いだ」 ということを訴えている映画なのかと思いました。
ラストで、東京大空襲や広島、長崎に投下された原爆のことに触れられているのですが、「あ、忘れてたけど、これ、戦争映画だから」 といかにも取ってつけたような印象を受けました。
元ちとせさんの歌も原爆のことを歌った歌なので、映画の内容にはまったく関係ありませんでしたね。
「観なきゃ良かった」 とまでは思いませんが、「観なくても良かった」 映画だとは思いました。 ここまで心を動かされなかった戦争映画は初めてです。

映画の後、ひろしま美術館で開催されている 『いわさきちひろ展』 を観に行ったのですが、展示されていた 『わたしがちいさかったときに』 と 『戦火のなかの子どもたち』 を観て、泣きそうになりました。
比べるようなことではありませんが、『キャタピラー』 より遥かに戦争の悲惨さが伝わってきました。
2010年08月22日(日)   No.2291 (映画)

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