考える時間がありすぎるのも考えもの。
朝,ベランダ用のサンダルを履いたら,左足のつま先に異物感。 昨日エアコンの室外機に大きな蜘蛛がいたことを思い出し,「さては…」 と勢いよく逆さにして振ったら,「キャッ!」 出てきたのはアマガエルでした。 「ごめんごめん」 と平謝り。 これに懲りず,また遊びに来てね。
昨夜,雫井脩介さんの 『ビター・ブラッド』 を読みました。 読む前にドラマ化された時のキャストを見ていたので,佐原夏輝は佐藤健くんを,島尾明村は渡部篤郎さんをイメージして読みました。 …下の名前が 「明村」 ってちょっとおかしいですよね。 名付けの由来を知りたい。 それはさておき,夏輝が重要参考人と思われる女性のことを誰にも告げず,勝手に話を聞いているのがありえないなー,と思いましたが,ストーリーはおもしろかったです。 あ,あと 「用心のために銃を持っていけよ」 みたいなことを言われて,「じゃあ,持っていくか」 と簡単に銃を持ち出すのもありえないと思った。 今日日,民間人もそのくらいのことは知ってまっせ。 最後,悲しい方向に話が進みそうでしたが,遺された家族3人が再生できそうな気配もあって,すごく良い終わり方でした。
今日は柚月裕子さんの 『朽ちないサクラ』 を読みました。 うーん………,おもしろかったんですけど,ラストがなぁ…。 なんともガッカリな終わり方でした。 疑っていなかったわけではないけど,丸め込まれて終わり,というのが納得いきません。 なんだかなー。 あと,市町村名が架空なのは気にならないんですけど,都道府県名が架空なのはすごく違和感があります。 なんで米崎県? それ,山形県で良くない? 他の作品で,広島県は実名で架空の呉原市だの次原市だのが出てくるのに,なんで米崎県なんだか。 サリンと思われる化学物質が 「タブン」,アレフと思われる宗教団体が 「ソノフ」 になっていることにも,ちょっとイラッとしました。 サリンはそのままで良いのでは? アレフもそうと匂わせたいなら 「アレク」 とか,もっと良い名前があるでしょうに。 米崎県もですが,絶望的に名付けのセンスがない。 そういうことに読書のスピードを削がれるのが,本当に残念です。
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