今は不調でも,そのうち調子を取り戻すことを,私たちは知っています。
結果的にまとめて,今週の 『なつぞら』。 雪月の皆さん,雪次郎を東京に出したのは,失敗のような気がするよ。 なつ,アニメーターになれて良かったね。 期待されていないなら,気楽に頑張れるよね。 でもそれって,実はすごく幸せなことだと思うぞ。
キャロリーヌちゃんの車検,無事終了。 これからもよろしくね。 明日が父の命日で,お寺さんが明日来られるのだったら終わってから西条に戻ろうと思っていたのですが,明日は法事と急遽葬儀が入ったとのことで,今日来ていただけました。 明日帰ることになることを想定して,来週分のご飯を予め炊いて冷凍しておいたのですが,結果オーライです。 読書の話。 ジェフリー・ディーヴァー氏の 『ブラック・スクリーム』 を読みました。 リンカーン・ライムシリーズは,読んでいる間ずっとドキドキして,周囲のちょっとした物音にも怯えるくらいなのですが,今作はまったくそんなことがありませんでした。 「私の感受性が衰えたのか,はたまた作者の腕が落ちたのか(失礼!)」 などと思いながら読み進めたのですが,そのどちらでもありませんでした。 終盤その理由がわかって,大いに納得。 私の感受性に間違いはなかった。 そういう意味では,いつものお楽しみのどんでん返しも 「うーん…」 という感じ。 意外ではあるけれど,こじつけと言えなくもなくて,いささか期待外れではありました。 まぁ,今までと犯罪の性質が違いますもんねぇ…。 言いたい放題で,さーせん。 それより,リンカーン・ライムとアメリア・サックスの結婚ですよっ! 前作でそんな話が出てましたっけ? 出ていたのかなぁ…。 全然覚えていないので,「ひゃっ!」 と思いました。 素敵な話ねぇ〜。 …あ,この話は冒頭に出てくるので,ネタバレではありません。 ご安心を。 頼りなく見えたイタリアのルーキーが,目に見えて成長していく様もすごく良かったです。 さて,続いて宮部みゆきさんの 『昨日がなければ明日もない』 を読みました。 久しぶりに(でもないかもしれませんが)嫌な小説を読みました。 中短篇集なのですが,最初の 『絶対零度』 がすごく嫌,本当に嫌,思い出すのも嫌なくらいの小説でした。 自分の嫌な予感が的中する瞬間が,本当に本当に嫌だったし,その場面が不快すぎて,嘘だと思いたくて何度も読み返してしまうのも嫌でした。 あぁ〜,本当に嫌っ!!!!! 人間のこういう嫌な一面を描く第一人者は若竹七海さんだと思っていましたが,宮部みゆきさんも相当お上手。 でも,ハードボイルドではないのが良い。 杉村三郎の人柄に,少し救われた気がします。 ご存知のとおり,私は頭が悪いので,途中で本当に 「今読んでいるのは,宮部みゆきさんの作品? それとも若竹七海さんのもの?」 と混同するくらい,嫌な小説でした。 2篇目の 『華燭』 はそうでもなかったけど,最後の表題作 『昨日がなければ明日もない』 も本当に嫌だった。 そうだ,『絶対零度』 も 『昨日がなければ明日もない』 も,出てくる身勝手な人が私は嫌なんだ。 私も決して良い人とは言えませんが(むしろ,性格は悪い),ここまで身勝手に振る舞う人間ではないと言い切れる自覚もあるので,すごく不快に感じるのだと思います。 …実は身勝手だったら,さーせん(謝罪が軽いな)。 あぁ,本当に救いがない。 心がどんよりしてしまったので,次は穏やかな小説を読みたいと思います。 ちょうど良さそうな本を借りているのですよ,偶然ですけどね。
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