研究室の歩み 　健康情報学研究室は、１９９６年４月、広島大学に保健学の大学院が設置されるのと同時に誕生しました。そして２０００年３月、研究室から最初の博士（保健学）が２名生まれました。それから１０年がすぎ、２０１０年３月現在で、１３名の博士（保健学）を世に送り出しています。 学位論文の研究課題 ★博士論文（最近のものから順に掲載） 地域高齢者の生活習慣・保健行動などと長生き効力感および医療費との関連性の検討 都道府県別生活習慣死亡率とプリシード・プロシードモデルによる生活環境との関連 Seasonal variations and the effects of meteorological factors on theoccurrence of acute myocardial infarction 医療費に及ぼす受療行動の背景要因に関する研究 食生活が健康に及ぼす影響について　－児童における食習慣と不定愁訴及び栄養知識との関連を中心に－ Mathematical and statistical epidemiology of emerging/re-emerging infectious diseases with particular emphasis on inference of key parameters 月経に伴う愁訴による健康評価指標に関する研究　－就業女性における重要愁訴の抽出－ 終末期がん患者と看護師間の主体的意思決定場面の　－ゲーム理論を適用した試み－ 地域高齢者のパーソナリティと生活習慣との関連 －広島県における地域高齢者の精神的健康調査より－ 看護師の与薬エラーに対する認識に関する研究 An analysis of school health in Argentina: Maternal and child health in the community and the world　-From an analysis of the international situation to a proposal of solutions at the national lebel- HIV/AIDSの流行予測とSTDの感染拡大に関連する行動因子・社会経済指標に関する分析　 　－保健対策における統計データの分析と活用－ ★修士論文（最近のものから順に掲載） 気圧低下の影響を考慮した心筋梗塞発症リスクの予測モデル構築 医療制度改革におけるDPCの果たす役割　 　－診断群分類による支払方式の評価と問題点－ リハビリテーション専門職による「退院前訪問指導料」活用に関する実態と課題 市町村合併が地域保健活動に与える利点と課題に関する研究 －テキストマイニング手法を用いての分析－ 若年者と高齢者の胃酸分泌能に関する臨床的研究 －特にH.pylori感染の有無について－ 感染症予防のためのシュミレーションによる流行予測、予防施策、評価法の研究 高齢者が幼児と一緒に運動することによる身体機能・精神機能変化の観察 ｢健康で長寿でいたい」と「思う」ことが地域高齢者に与える影響 診療費の情報提供と病院の満足度に関する研究 本態性高血圧症患者への個別健康教育効果の検証 -医療機関における看護職による取り組み- 基本健康診査受診者の健康度自己評価とその関連要因 東南アジアにおけるHIV/AIDSの流行の現状と将来予測 ★卒業論文（最近のものから順に掲載，未完成） 海外赴任中の日本人勤労者に対する健康管理方法について 　－SARS流行中・流行後に焦点をあてて－ インフルエンザの流行に影響する要因の分析　－気象条件を中心として－ 地域における健康づくり対策の実施状況と今後の課題 健康日本２１における住民の運動阻害要因は何か インフルエンザの流行と気温、湿度の関連について 医療保険制度　～保険証取り上げ問題から国民皆保険体制について考える～ HIV/AIDSの現状と今後の展望　～世界/日本の動向に焦点をあてて～ 男女間の性行為におけるSTD/HIV予防について　 　～STD/HIV流行シミュレーションを通して～ 食の安全を考える　―BSEのケースからの分析― 国民のもとへ健康日本２１がどのように届いているか 健康寿命と栄養・疾患との関連についての研究 年代別統計からみる生活習慣と疾患の関係 人工妊娠中絶の都道府県別差を探る　―「できちゃった」は何をもたらすのか― 健康と環境　～地球温暖化とその対策～ 患者にとって適切な医療情報の提供とは？ STD流行ｼｭﾐﾚｰｼｮﾝから見るコンドーム使用によるSTD予防効果について 母子保健における『国民版』国民衛生の動向 生活習慣と健康　―国民サイドの視点から― 新聞記事からみた労働衛生の動向・国際保健の動向 新聞から見る　日本の医療システムのリスクとタスク 　～国民が望む医療のための改善策とは～ 公衆衛生からみた環境　―新聞から浮かび上がる真の日本の実態― 感染症について～過去2年分の新聞記事より考える～ 感染症サーベイランスデータを用いた患者発生パターンの検討 感染症サーベイランスデータに基づく各地域の感染症流行と関連性の検討 学校及び障害者を取り囲む問題と対策 介護保険制度について　～新聞記事から現状を探る～ 予防接種の明と暗　―インフルエンザと麻疹・風疹を分けた理由― 都道府県別データからさぐる生活習慣病に関連する因子 感染症流行と予防接種　―人々を予防接種行動へ向かわせるのは何か― 研究室の歩み（年表） １９９６年度 　４月　大学院医学系研究科保健学専攻（修士課程）が設置される 　　　　梯研究室が誕生する 　５月　文部省在外研究員として、ドイツ・イギリスなどへ出発 　３月　在外研究を終えて帰国 １９９７年度 　３月　初めての修士（保健学）が誕生 １９９８年度 　４月　大学院医学系研究科保健学専攻（博士課程後期）が設置さ 　　　　れる。修士課程は博士課程前期となる。 １９９９年度 ２０００年度 　４月　９期生のチューターとなる 　　　　「複雑系としてのヒトの性行動と性感染症流行の数理的解析」 　　　　の研究を始める 　　　　平和中島財団の国際学術研究助成金により、Rao博士を 　　　　客員研究員に迎える（６か月間） 　10月　数理生物学懇談会シンポジウム（国際）「免疫系のダイナミ 　　　　クス」が開催される（静岡大学／浜松） 　３月　初めての博士（保健学）が巣立つ ２００１年度 　８月　広島大学理学部数学教室公開講座で講演 ２００２年度 　４月　保健学研究科に改組。 　９月　国際研究集会「生物システムにおける形態形成とパターン形 　　　　成」シンポジウムが開催される（中部大学／愛知） ２００３年度 　　　　ディー・エム・システムズからの委託により、「がん再発率に関 　　　　する文献学的研究」を実施 　　　　　気象条件による心筋梗塞予報の研究が始まる 　３月　チューターの９期生が卒業　 ２００４年度 　４月　広島大学が国立大学法人となる 　　　　保健学研究科が部局化された 　　　　１３期生のチューターとなる 　　　　「感染症危機管理のための住民意識調査とそれに基づく流行 　　　　予測・予防施策評価技法の開発」の研究始める 　　　　　広島県からの委託により、「医療費の地域格差と適正化に 　　　　係る調査・研究」を実施 ２００５年度 　 ２００６年度 　食品安全の研究、開始 　地球研？ ２００７年度 　３月　チューターの１３期生が卒業 ２００８年度 　４月　１７期生のチューターとなる 　８月　広島大学東京イブニングセミナーで講演 　 ２００９年度 　 ２０１０年度 　10月　広島保健学学会開催（予定）