ツニカマイシン
文献:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/22/9/22_9_617/_article/-char/ja/ 「火落酸からツニカマイシンへ」 田村先生による研究紹介
http://lifesciencedb.jp/dbsearch/Literature/get_pne_cgpdf.php?year=1993&number=3812&file=TkAQ0yd25B5rPLUS03QAhjDig== 「火落酸からツニカマイシンを経て」 田村先生による研究紹介
ツニカマイシンは、田村博士らの抗ウイルス物質探索研究によって発見された、放線菌 Streptomyces lysosperficus により生産される物質である。
ドリコールのようなポリプレノールが関与する、糖タンパク質の糖鎖合成をはじめとする各種の複合糖鎖合成を阻害する。外皮を持つウイルスの増殖を抑え酵母、糸状菌などの表層成分の生合成を阻害する。動物細胞、植物細胞でも有効に用いられている。糖タンパク質の生合成過程、機能の解明のために極めて有効に用いられている。
ツニカマイシンの構造は、UDP-N-アセチルグルコサミンとポリプレノールリン酸の反応中間段階と類似している。ポリプレノール(ドリコール)リン酸〜GlcNAc を中間体として用いる糖鎖合成過程を阻害する。