☆受講生の和田さんからメールが届きました。(和田-4)
「ブレードランナー」
レプリカントが求めているものは、限定された命を長くすることであり、このことは人間の長生きしたいと思うような根源的な欲求と重なり合うと感じた。そこから、レプリカントたちが延命を求めてさまよう姿は、恋愛や仕事に悩む我々人間の姿を考えさせられるように感じた。
今回のテーマは寿命についてであるが、私は生命はとても儚いものだと思う。しかし、その死ぬまでの期間に、どのような人生を送るかが大切だと思った。次回の最終回を楽しみにしています。
☆受講生の和田さんからメールが届きました。(和田-3)
「アルジャーノンに花束を」の感想
私は以前に見たことがあり、内容は知っていたが、今回改めて見ることによって感じ方が違った。まず、知能障害に対しての差別問題を解決しなければならないと感じた。主人公は悪くないのに、からかわれたり嘲笑われたりされているのを見ると心が痛んだ。そこで主人公は手術する。知能が向上すれば、周囲の人たちとコミュニケーションがとれると主人公は思っていたが、逆に知能が向上しすぎて、以前よりもコミュニケーションがとれなくなり、苦しんでしまう。その主人公の葛藤について、とても考えさせられた。その後、いつも一緒だったアルジャーノンは死んでしまう。アルジャーノンの死をきっかけに主人公は自分の脳も衰えることに気づき、食い止めるための研究をするが、それは不可能であることがわかる。このときの主人公は、はかりしれない苦悩をいだいたと思う。また、学会で知能が衰えることを発表したが、科学者は名声のため、このことを主人公に知らせていなかった。この場面から、科学者は名声を得ることしか頭になく、主人公の気持ちを考えていないように見えて悲しかった。医学の発展のためとは言え、失ってはならないものもあると感じた。主人公は知能を失ってしまう恐怖や自分だけという強烈な孤独感と必死に戦ってきて、最後には、愛する人と結ばれない運命を悟ったが、主人公の立場になって考えるととても辛いことだと感じた。
主人公は優れた知能を手に入れて本当に幸せであったのだろうか。人それぞれ感じ方は違うだろうが、私はそうは思わない。優れた知能を得たかわりに、それ以上の大事なものを失ってしまったように思えたからだ。日本語版文庫への序文の中に、「知能というものは、テストの点数だけではない。他人に対して思いやりをもつ能力がなければ、そんな知能など空しいものだ。」とあるのを読んで心打たれた。それと同時に、一番大切なのは賢さではなく思いやりのある優しさであると私は強く思った。
☆受講生の和田さんからメールが届きました。(和田-2)
「キュリー夫妻 その愛と情熱」を見た感想
私はキュリー夫人について全く知らなかったが、この映画を見て、キュリー夫人はとても偉大な人物であると感じた。なぜなら、自分にと�チてノーベル賞をとることは想像のつかないことであり、ましてや2回も受賞したキュリー夫人は本当にすばらしい人だと思った。また、周りの人の支えがないと無理であったと思うし、夫のピエールやビクロたちに出会ったことは恵まれていたことだと思った。その出会いがあったからこそ、キュリー自身が情熱をもって研究に励むことができたと考えた。
キュリー夫人は研究で扱っていた放射線を浴びて白血病でなくなったと知り、命をかけた研究だと思うとますます感動した。しかも、キュリー夫人は他の科学者と違い、利益を求めなかった点からもすばらしい人生であると感じた。また、論文の中から人体への影響もあるということで、特にガンの放射線治療のような研究もしていたと知り、尊敬すると同時に、女性の模範の人物であるように感じた。
余談であるが、近年の原子力発電ではウランが使用され、その廃棄物として放射能が出る。当時は、放射能は有害ではないと考えられていたが、現在では、大変危険な物質である。私たちは、この放射能についても考えていかなければならないと思った。
☆受講生の和田さんからメールが届きました。(和田-1)
映画「フランケンシュタイン」の感想
はじめは、永遠の生命を求めるということについて偏見は持たなかった。というのも、自分は何度か永遠の生命について考えたことがあったからだ。しかし、この映画を見て、命を再生することがいかに禁断の行為で、科学のタブーであるかを思い知った。
この作品から、自分勝手な考えでモンスターを造り出し、終いには見捨てるという人間の傲慢さがみえた。そのために、モンスターは孤独を味わい復讐をするのだが、もし自分が造り出されたモンスターだったとしたら、同じく復讐すると思った。そして、最後のフランケンの死をモンスターは悲しむのだが、その場面には激しく感動した。
フランケンの立場やモンスターの立場から考えることができたりして、色々と勉強になった映画だった。近年の科学は、ますます進化していて便利になってはいるが、それによって犠牲となるものが出てくることを考えさせられた。