生体糊について

生体糊とはフィブリン糊といわれる血液製剤です。血液中のフィブリノゲンとトロンビンという物質を抽出した物で、使用する際にこれら2つの物質を混ぜるとフィブリンが形成され組織が接着されます。これを応用した糊です。脳外科領域では髄液漏の予防や治療には不可欠の薬剤です。
かつて乱用されたとテレビで報じられている「フィブリノゲン」とは違う物です。採血された血液はウイルス検査を施され、さらに加熱処理、ウイルス除去膜処理をされています。

薬品の添付文書(注意書き)には以下のように記されています。


以下ボルヒールより抜粋

本剤の構成成分である人フィブリノゲン、人血液凝固第XIII因子及びトロンビンの原材料となる献血者の血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体及び抗HTLV-I抗体陰性で、かつALT(GPT)値でスクリーニングを実施している。さらに、プールした試験血漿については、HIV、HBV及びHCVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。また、混入の可能性のあるウイルスの不活化を目的として、最終製造段階でフィブリノゲン(血液凝固第XIII因子を含む)には65℃、144時間、トロンビンには65℃、96時間の加熱処理を施し、また、各成分には製造工程においてウイルス除去膜処理を導入しているが、投与に際しては次の点に十分注意すること。

1)血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。

2)肝炎ウイルス等のウイルス感染の可能性を完全には否定できないので、観察を十分に行うこと。

3)*現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。

広島大学では使用に際しては患者様に説明を行い承諾を得てから使用しています。

広島大学脳神経外科では
ボルヒール(藤沢薬品) 
ティシール(バクスター)
ベリプラスト(ZLBベーリング)

を使用しています。


       - とじるー