統計学特論 II

Last updated: Dec. 3, 2009


連絡事項
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講義概要

科目番号 UD217001 科目区分 専門科目 単位 2
授業科目 統計学特論II 英文授業科目 Mathematical Statistics II
授業の形式 講義
開設学部 工学部 開設場所 東広島 開設曜日時限 木曜日 3・4時限
教室  開設期 後期 対象学生 大学院博士前期課程(修士)

キーワード

確率分布,ランダムウォーク、ブラウン運動、確率微分方程式、数理生物学的応用

授業の目標等

生物学などに現れるさまざまな生命科学現象を数学的に解析し説明することを通して、確率や確率過程について理解し応用力をつけることを目標とする。
数学的な厳密さよりも概念を大づかみに理解することを優先する。

授業の内容・計画等

基本的事項の復習の後、具体的な生物学的応用事例を取り上げて、そこに現れる確率的現象について紹介し理論的な解析を行う。次にランダムウォーク、ブラウン運動、確率積分、確率微分方程式について解説した後、医学的応用モデルの紹介をする。また計算機によるシミュレーションの結果についても紹介する。

以下の内容を解説・紹介する:
・復習(3回)
・指数分布、Poisson分布と一様分布/DNA切断に関する
  放射線生物学モデルへの応用(2回)
・独立同分布確率変数列のmax, minの分布/セミの生態モデルへの応用(1回)
・昆虫の配偶行動と性比問題への応用(1回)
・コイン投げランダムウォークとマルコフ連鎖(2回)
・ブラウン運動(2回)
・確率積分と確率微分方程式(2回)
・確率微分方程式の応用(1)/運動方程式のランダム化(1回)
・確率微分方程式の応用(2)/体内の代謝モデルへの応用(1回)

成績評価の方法

レポートによる。ただし前提として出席を考慮する。

テキスト・教材・参考書等

講義中心の授業を行う。授業中適宜プリントを配付し、参考書を紹介する。

参考書:
・Mathematica確率 基礎から確率微分方程式まで 小林道正 著/朝倉書店
・ファイナンスのための確率微分方程式 ブラック=ショールズ公式入門
 トーマス・ミコシュ著 遠藤 靖訳/東京電機大学出版局

履修上の注意・受講条件・メッセージ等 確率論/確率過程の概念(確率変数,確率分布,期待値など)についての基礎知識を持っていることがのぞましい。

生命科学への確率論の応用問題をテーマにしているが、多くの場合、応用の方法は工学分野でも適用できる普遍的なものだと思われる。
その他


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