No.ReSCL-13
英語タイトル:
Comparison of NIR/RED ratio and first derivative of reflectance in estimating algal-chlorophyll concentration: A case study in a turbid reservoir
日本語訳タイトル:
藻類のクロロフィル濃度推定における近赤外/赤バンド比とfirst derivativeの比較
−濁った水源地におけるケーススタディ
筆者:
Han, L., and Rundquist, D. C.
要旨:
本研究の目的は,従来クロロフィル推定に有効とされてきたNIR(750nm)とRED(670nm)の比が比較的濁った中西部の水源地において使用できるかについて試験することである.この結果は690nm付近のfirst derivativeの解析結果と比較した.データは2年間を通して収集された3時期のものである.そしてそれらに関して藻類のクロロロフィルに起因する表層反射率の分光特性を解析した.結果として1つのケースを除き我々のケースではNIRとREDの比は藻類のクロロフィル検出に有効ではなかった.一方first derivativeは705nmと670nmの比よりも相関がよかった.最もfirst derivativeとクロロフィルの相関が高かったのは690.7nmの時であった.
(訳:作野)
訳者コメント:
「first derivative」の訳がよくわからなかった.NIR(750nm)とRED(670nm)の比が有効でない理由はAbstractだけでは原因は十分わからないが,本論文の対象としている水源地は非常にクロロフィル濃度が高く(<300μg/l),藻類のクロロフィル以外に分光特性を左右する物質も多く含まれている水だからではないかと推測される.中海でも本論文同様NIRとREDの比によるクロロフィル推定を分光測定結果から検討する必要があると思われる.