広島大学 総合科学部 国際共創学科
複雑システム研究室
現実世界に存在する、おおよそどのような対象でも、多数の要素が組み合わさって形成される全体=システムであると見ることができます。多くの場合、システムを要素に分解することはシステムの理解を大いに助けます。システムの性質は要素間の相互作用によって決まりますが、要素を理解することがシステムを理解することに直接繋がるとは限りらず、要素だけ見ていても予想のできない性質をシステムがもつことは珍しくありません。要素とシステムは、互いに影響しあってそれぞれの振る舞いを決めています。本研究室では、このような要素とシステムの複雑な関係性を、主に物理的な視点から研究しています。
本研究室では、できるだけ単純な要素からなるシステムが、複雑な挙動を示す例を探しだし、実験とシミュレーションを用いて研究しています。当研究室が得意としているシステムは、高分子、界面、コロイド、などのキーワードに代表される物質を要素にもつシステムですが、研究対象に制限はありません。単純なはずなのに複雑で理解しがたい、そんなシステムを見つけてくれる方をお待ちしています。
タンパク質の針状球晶 | ポリスチレン粒子のクラスター | 界面活性剤の総分離構造 |