2005年10月に下記のような書物を刊行しましたので、是非お手にとってご覧下さい。尚、内容の詳細はさらに下記書肆心水ホームページでどうぞ。
吉村慎太郎
書名 イラン・イスラーム体制とは何か 革命・戦争・改革の歴史から
発行形態 四六判上製 384p
出版社 書肆心水 http://www.shoshi-shinsui.com/
ISBN 4-902854-09-0 C1022 (2005年10月30日刊行)
目 次
主要人物紹介 (アイウエオ順)
アフマディーネジャード(共和国第六代大統領)
アーレ・アフマド(作家・社会評論家)
ヴェラーヤティー(共和国外相)
サッダーム・フセイン(イラク大統領)
シャリーアティー(イスラーム思想家・社会学者)
シャリーアトマダーリー(宗教学者)
ターレガーニー(宗教学者)
バーザルガーン(共和国暫定政府首相)
バーキル・サドル(宗教学者)
ハータミー(共和国第五代大統領)
バニーサドル(共和国初代大統領)
ハーメネイー(共和国第三代大統領・第二代最高指導者)
ベフランギー(社会批評家・作家)
ホメイニー(宗教学者・共和国初代最高指導者)
ムーサヴィー(共和国首相)
モサッデグ(石油国有化運動指導者・首相)
モタッハリー(宗教学者)
モハンマド・レザー(パフラヴィー王朝第二代国王)
モンタゼリー(宗教学者)
ラフサンジャーニー(宗教学者・共和国第四代大統領)
レザー・シャー(パフラヴィー王朝初代国王)
序 章 イラン革命と歴史的変転
イランの歴史的展開の諸相/革命の原因論と歴史との接点
第 I 部 1979年イラン革命と国際関係
第一章 パフラヴィー独裁と国際関係の変転
パフラヴィー独裁に先立つイランの民族運動と英露/パフラヴィー独裁と歴史的脆弱性/モハンマド・レザー・シャー政権下の脆弱性の深化
第二章 革命の「イスラーム」化の背景と「ヴェラーヤテ・ファギー」体制
イラン・シーア派におけるオスーリー派の成立/イラン近現代史におけるシーア派宗教勢力/60年代の動向とホメイニーの革命思想/反シャー運動から革命への道/「裏切られた」革命――「ヴェラーヤテ・ファギー」体制の樹立/(年表)1979年革命に関する略年表(1978年1月〜80年1月)
第三章 冷戦下のパフラヴィー独裁と米国――「米国に死を」の背景
「片想い」の対象“アメリカ”/暴かれ始めた“アメリカ”の正体/シャー政権の自立化と“アメリカ”の「大悪魔」化/反シャー運動過程での“アメリカ”
第 II 部 戦争下のイラン――イスラーム革命政権の変転
第四章 イラン・イラク戦争発生の背景
イ・イ両国の断続的緊張関係と「領土・国境線問題」/イ・イ両国内政の変動――「非妥協」的政権の成立/イ・イ戦争発生の直接的要件(1)――イランの「脅威」/イ・イ戦争発生の直接的要件(2)――イランの「脆弱性要因」
第五章 イラン・イラク戦争の展開と停戦受諾への道
戦局の推移とイランの継戦政策の強化/イランの「誤算」と「非」戦争当事国の戦争関与/米国の直接介入と安保理停戦決議598号/安保理停戦決議(598号)受諾とイラン政治の混迷
第 III 部 カリスマ的指導者不在のイスラーム共和体制の苦悩
第六章 戦後イランの混迷とホメイニー体制の終焉
戦後復興と指導勢力内部の対立の表面化/ホメイニーの「ジレンマ」と指導性/後継体制樹立に向けた「遺言」と後継者問題
第七章 ポスト・ホメイニー政権の成立と党派政治
ポスト・ホメイニー体制と憲法修正/党派対立の構図とポスト・ホメイニー体制/党派対立の激化
終 章 ハータミー政府の登場とイラン政治の展開
「革命と戦争」の重荷と経済復興の桎梏/ハータミー政府の成立と激化する党派対立の構造/「改革派」への弾圧と99年学生運動/9・11事件後の米国とイラン内政/イラン政治の現段階と2005年大統領選挙
あとがき/註/主要参照文献リスト/図表一覧/イラン関連略年表/索引
索引(項目一覧の別ページ)