デバッグ
プログラムの誤動作の原因のことを"バグ"(bug,虫)といいます。バグはどんな形 でプログラムに入っているか様々です。[1]
タイプミス
read --> raed などの単純なタイプミス
変数の型間違い
整数型、実数型などの宣言間違い
引数の間違い
サブルーチン、関数で呼び出す引数が一致していない
入出力ミス
プログラムで仮定している入力データと異なる、またwrite文のformatが 正しくなく、思った通り出力されない
オーバーフローとアンダーフロー
演算において、計算機のもつ表現の範囲をこえてしまった
計算手順(アルゴリズム)自体がおかしい
こうなると1からやり直し
上の大半は自分の不注意によるものです。ではどうやってバグをつぶしていくか ですが、
とにかくプログラムをよく読む。
入力データは正しいか?
プログラムのどこまでが正しく動作しているかを確認するため、適宜 write文を挿入し計算結果を確認する。
という操作を繰り返すのが一番地道で正しいやりかたです。何度もやっていると どのあたりで間違えるのか、気をつけないといけないポイントなどが身につきま す。またプログラムが大きくなる(例えば10,000行を越えるようなもの)といちい ちwrite文を挿入しながらデバッグしていくのは大変です。そのような時のため に通常
デバッグ機能(デバッガ)を使う
という手もあります。ただ本演習ではそんなに長いプログラムを書くことを要求し ないので、安心してください。ついでに言えば、デバッガも教える時間は残念 ながらありません。また一番大事なのは1。 ですので、とにかくプログラムソースをしっかり読むクセをつけましょう。
参考文献
[1]浦昭二編、"FORTRAN77入門" (培風館)
本講義の目次
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