病理検査部門更新日: 2020年1月9日

部門員

2019年病理検査部門スタッフ

部門構成

病理検査部門では、2015年にISO 15189を取得しました。
現在、臨床検査技師11名の内10名が細胞検査士です。下記の専門資格を有するメンバーで、病理組織標本作製及び細胞診の業務を全員で分担し、日々の検査をローテーションとシフト体制で業務を遂行しています。

部門員の専門資格

資格一覧

部門の特徴

部門の特徴は、精度の高い病理検査を行うために、最新の検査機器を揃えています。 当部門では、薄切効率の良いパラフィンブロック作製を追求しています。特に自動包埋装置のチャンバー内に、カセットの縦置きができるエクセルシアを使用しています。この縦置きバスケット方式は、パラフィン浸透が向上する優れた方法です。午前中の薄切8時間の短縮に繋がり、午後からの切り出しなど効率的な業務分担に貢献できます。

当部門の細胞診検査では、10名の細胞検査士と1名の細胞診専門医が従事しています。 全症例のダブルチェックを行い、可能な症例では、組織型推定をするようにしています。 乳腺領域では、乳腺外科と合同で術前及び術後検討会を行っており、超音波検査及び細胞診検査と組織診断との検証を行い診断精度の向上に努めています。 また、放射線診断科で実施するCTガイド下生検や気管支鏡生検及び膵臓EUS-FNAでの細胞採取に際しては、検査現場に直接出向き迅速細胞診や検体処理の支援を行い、3日以内での細胞診報告を行っています。 2015年度より、液状化細胞診(LBC)を開始しました。

2016年度より、Cellprep PLUS を用いたLBC検査での精度向上に向けて固定液に関する基礎的研究を行い、第 55 回日本臨床細胞学会秋期大会(別府市)にて発表しました。

第 55 回日本臨床細胞学会秋期大会 2016年11 月 18 ~19日 での発表内容

発表演題 発表者
甲状腺における液状化細胞診(LBC)の固定条件による検討 ○丸橋由加里
胆管病変の細胞診における Cellprep 固定液の最適エタノール濃度および固定時間の検討 ○内畠由加里
膵腫瘍細胞を対象とする液状化検体細胞診における至適条件の検討 ○石田真悠
Cellprep を用いた婦人科腫瘍擦過細胞の固定時間とアルコール濃度の至適条件 ○金子佳恵
Cellprep を用いた乳腺液状化検体細胞診の至適条件の検討 ○高井チカ子
癌抑制遺伝子産物を指標にした Cellprep 胆汁細胞の異型度の評価の試み ○石田克成
Cellprep 浮遊細胞を用いた fluolescence in situ hybridization(FISH)法プロトコルの確立 ○田中祐菜

 

当部門では、従来的な特殊染色に加え、免疫組織化学的染色を毎日実施しており、その項目も年々増加しています。現在、病理学的な遺伝子検査が内部で実施できるように準備しています。

病理検査室は、最新機器を揃えきれいな環境で、新しい染色や検査技術の開発など、発展的に取り組んでいます。特に、細胞診技術やレポートの書き方、免疫染色、FISH検査等の短期研修も受け入れ可能です。 興味がある方は、お問い合わせください。
更に、将来的に当検査部門を担いそして学術的及び部門管理の中心となり得る技師を求めています。前向きに取り組んでくださる方、是非見学に来てください。

病理検査部門長 尾田三世

 

採用と新人教育

採用募集については、診療支援部の[職員採用情報]をご確認下さい。
診療支援部病理検査部門新採用者における教育体制について
<病理検査部門の教育プログラム>
お申し込みいただければ、随時見学は可能です。

また広島大学大学院社会人枠への進学も可能です。(要面談)

 

機器と環境

検査室の環境と設置機器写真に示す最新機器で検査を行っています。

(クリックすると拡大表示されます)

設置機器

作業環境測定では、特定第2類物質(ホルムアルデヒド濃度0.1ppm]とキシレンの管理濃度(50ppm)を遵守して、検査を実施しています。

部門研究液状化検体処理装置Cellprepの専用固定液に関して、アルコール濃度の至適濃度の検討を部門研究として企画しました。従来の95%エタノール固定液と異なり、現在使用する専用固定液は濃度が45%である。これはメンブレンフィルターのろ過率の影響も考慮されるが、エタノール濃度における細胞形態にどのような影響があるのかを検証しました。(第 55 回日本臨床細胞学会秋期大会で発表)

検査実績

昨年度の検査件数をグラフで示します。

(クリックすると拡大表示されます)

 

 

学術活動

2018年度(クリックで詳細表示)

【学会発表】

    1. 清水智美 後腹膜に発生した傍神経節腫の1例 2018年 広島 第43回広島県臨床細胞学会総会
    2. 村上拓也 肺に発生した血管周囲類上皮細胞腫瘍の1例 2018年 高知 第33回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会ならびに学術集会
    3. 金子佳恵 内膜擦過細胞におけるFISH法を用いたKrasと12番染色体の遺伝子異常評価の有用性 2018年 高知 第33回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会ならびに学術集会
    4. 城間紀之 Fluorescence in situ hybridaisation(FISH)法を用いた膵臓癌診断への応用 2018年 横浜 第57回日本臨床細胞学会秋期大会
    5. 清水智美 胃癌の擦過細胞診検体を用いたHER2遺伝子増幅検査の検討 2018年 横浜  第57回日本臨床細胞学会秋期大会
    6. 丸橋 由加里 肺癌の組織標本と胸水セルブロック標本でのPD-L1発現の比較 2018年 横浜  第57回日本臨床細胞学会秋期大会
    7. 石田真悠 膵病変の液状細胞診標本を用いたmiR-143の検討 2018年 横浜 第57回日本臨床細胞学会秋期大会
    8. 金子佳恵 乳癌におけるFISH法を用いたHER2シグナルの評価-特にDCISに着目して- 第57回日本臨床細胞学会秋期大会 2018年 横浜

2017年度(クリックで詳細表示)

【学会発表】

    1. 石田真悠 乳腺小細胞癌の1例 2017年3月 広島 第42回広島県臨床細胞学会総会
    2. 内畠由加里 膵炎症性筋線維芽細胞腫の1例 2017年3月 広島  第42回広島県臨床細胞学会総会
    3. 小川勝成 18年前に切除された右乳腺原発の硬癌が浸潤性小葉癌に形質転化し腹膜播種を来した1例 2017年5月 大阪 第58回日本臨床細胞学会総会春期大会
    4. 石田克成 探究心と研究のすすめ ~現状に満足しない!どうして?の気持ちを大事にすること~   2017年5月 大阪 第58回日本臨床細胞学会総会春期大会
    5. 金子佳恵 ISH法を用いたKras遺伝子異常の評価は子宮内膜癌の推定診断に有用である 2017年5月 大阪 第58回日本臨床細胞学会総会春期大会
    6. 丸橋由加里 様々な検体のCellprep液状化細胞診での固定時間とアルコール濃度の至適条件の検討  2017年7月 岡山 第32回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会・学術集会
    7. 尾田三世 穿刺吸引細胞診の良性病変と共に理解する乳癌診断アプローチ 良性乳腺病変特に硬化性病変を伴う乳癌の細胞診 2017年11月 福岡  第56回日本臨床細胞学会秋期大会
    8. 石田克成 胆汁細胞診の鑑別困難症例における免疫染色、FISH法を用いた異型度評価の試み 2017年11月 福岡 第56回日本臨床細胞学会秋期大会
    9. 石田真悠 膵腫瘍の液状化細胞診検体におけるFISH法を用いたKRAS/CEP12の検討 2017年11月 福岡 第56回日本臨床細胞学会秋期大会
    10. 内畠由加里 肝外胆管病変の液状化細胞診検体におけるFISH法を用いたKras遺伝子異常の検討 2017年11月 福岡 第56回日本臨床細胞学会秋期大会
    11. 金子佳恵 子宮内膜および卵巣腫瘍細胞におけるFISH法を用いたKrasと12番染色体の遺伝子異常の評価 2017年11月 福岡 第56回日本臨床細胞学会秋期大会
    12. 小川勝成 シンポジウム5 病理細胞部門 バーチャルスライド(WSI)運用とこれからの方向性について 2017年11月 下関 平成29年度日本臨床衛生検査技師会/中四国支部医学検査学会(第50回)

【執筆】

    1. 石田真悠, 有廣光司, 内畠由加里, 田岡知恵, 丸橋由加里, 田中祐菜, 清水智美, 金子佳恵, 石田克成, 高井チカ子, 尾田三世, 小川勝成, 織田麻琴, 城間紀之 乳腺に発生した小細胞癌の1例 広島県臨床細胞学会誌. 2017 vol38 37-41.
    2. 内畠由加里, 有廣光司, 石田真悠, 田岡知恵, 丸橋由加里, 田中祐菜, 清水智美, 金子佳恵, 石田克成, 高井チカ子, 尾田三世, 小川勝成, 織田麻琴, 城間紀之 膵炎症性筋線維芽細胞腫の1例 広島県臨床細胞学会誌. 2017 vol38 43-49.

2016年度(クリックで詳細表示)

【講演】

    1. 小川勝成 08月 病理細胞領域研修会第3回 「病理解剖介助者に必要な基礎知識」
    2. 石田克成 08月 病理細胞領域研修会第3回 「中国四国地方における免疫染色の精度管理の現状」
    3. 尾田三世 02月 19回 検査部長・技師長連絡会議 「チーム医療の新たなる展開」: On Site Cytology 広島大学病院
    4. 小川勝成 03月 第6回病理技術向上講座-病理検査室のマネージメントと病理検体の切り出し業務5- 「病理検査室の労働環境の維持 -有機溶媒・ホルマリン濃度-」
    5. 石田克成 09月 平成28年度 診療支援部 第2回学術・活動報告会 「病理組織検査と細胞診検査の違いは」
    6. 丸橋由加里 09月 平成28年度 診療支援部 第2回学術・活動報告会 「手術中に行われる迅速検査について」
    7. 内畠由加里 09月 平成28年度 診療支援部 第2回学術・活動報告会 「臓器の切り出しってどのような作業ですか?」
    8. 田岡知恵 06月 平成28年度 診療支援部 交流企画講習会 「病理検査からみた乳がん」

【学会発表】

    1. 小川勝成 肺動脈血細胞診で診断し得た肺腫瘍源性塞栓性微小血管症の1例 2016年 5月 第57回日本臨床細胞学会総会(春期大会)
    2. 高井チカ子 診断・治療に役立つ乳腺液状化検体細胞診(CellprepR)の試み 2016年 7月 第31回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会・学術集会 シンポジウム
    3. 石田克成 Cellprep胆汁標本を用いたp53、p16、p21免疫染色による細胞異型の評価 2016年 7月 第31回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会・学術集会 シンポジウム
    4. 尾田三世 本学における乳管内病変の細胞学的検討 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 ワークショップ 大分
    5. 丸橋由加里 甲状腺における液状化細胞診(LBC)の固定条件による検討 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分
    6. 内畠由加里 胆管病変の細胞診における Cellprep 固定液の最適エタノール濃度および固定時間の検討 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分
    7. 石田真悠 膵腫瘍細胞を対象とする液状化検体細胞診における至適条件の検討 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分
    8. 高井チカ子 Cellprep を用いた乳腺液状化検体細胞診の至適条件の検討 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分
    9. 石田克成 癌抑制遺伝子産物を指標にしたCellprep 胆汁細胞の異型度の評価の試み 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分
    10. 田中祐菜 Cellprep浮遊細胞を用いたfluolescence in situ hybridization(FISH)法プロトコールの確立 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分
    11. 金子佳恵 Cellprepを用いた婦人科腫瘍擦過細胞の固定時間とアルコール濃度の至適条件 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分
    12. 小川勝成 原発性硬化性胆管炎の経過中に胆汁細胞診の過少評価 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分
    13. 小川勝成 第12回九州LBC研究会:HCCG症例_severe dysplasiaの1例 2016年 11月 第55回日本臨床細胞学会秋期大会 大分

2015年度(クリックで詳細表示)

【講演】

    1. 尾田三世 05月31日 平成27年度広島県細胞検査士会総会 特別講演 「どこに向かうの?乳腺細胞診」 広島
    2. 石田克成 08月30日 日本臨床細胞学会 第69回細胞検査士教育セミナー 「細胞診における工夫と研究」 東京
    3. 石田克成 09月06日 日本臨床細胞学会 第70回細胞検査士教育セミナー 「細胞診における工夫と研究」 神戸
    4. 石田克成 05月31日 平成27年度広島県細胞検査士会総会 特別講演 「どこに向かうの?乳腺細胞診」 広島
    5. 石田克成 11月07日 平成27年度日本臨床衛生検査技師会 中四国支部医学検査学会(第48回)シンポジウムⅢ 病理 「病理検査の未来」 見直そう!免疫染色の精度管理 米子
    6. 石田克成 12月12日 香川県臨床検査技師会 平成27年度 第2 回病理検査研修会 「免疫染色の精度管理について」 高松
    7. 小川勝成 10月17日 愛媛県臨床検査技師会 平成27年度病理検査研修会 「認定病理検査技師制度と今後の病理検査について」 愛媛
    8. 小川勝成 06月11日 時報 LBC座談会2015 LBCの特徴と可能性を語る 「細胞診断におけるLBCの意義と臨床応用」 (参考資料)

【学会発表】

    1. 尾田三世,城間紀之,木村修士,有廣光司 Luminal A 乳癌におけるPolysomy17の臨床病理学的意義 2015年5月 第104回日本病理学会総会 名古屋
    2. 尾田三世,城間紀之,木村修士,有廣光司 Luminal A 乳癌における増幅細胞とPolysomy17の割合における臨床病理学的意義 7月 第23回日本乳癌学会 東京
    3. 田中祐菜,有廣光司 肺癌におけるFISH法を用いたHER2遺伝子増幅の検討 第54回日本臨床細胞学会秋期大会 2015年 名古屋
    4. 金子佳恵,有廣光司 Cellprepシステムを用いた細胞像の特徴 第54回日本臨床細胞学会秋期大会 ランチョンセミナー4-細胞診断におけるLBCの意義と免疫染色の応用- 2015年 名古屋
    5. 高井チカ子,有廣光司 右下腿に発生した骨外性粘液性軟骨肉腫の1例 2016年 3月 第41回広島県臨床細胞学会総会 広島
    6. 石田克成,有廣光司 スライドカンファレンス 乳腺腫瘍の1例 2016年 3月 第41回広島県臨床細胞学会総会 広島

【執筆】

    1. 小川勝成,有廣光司 -図説- 膵管内乳頭状粘液性腫瘍の1例 広島県臨床細胞学会誌. 2015 vol36 7-11.
    2. 丸橋由加里,有廣光司 肺乳頭腺腫の1例 広島県臨床細胞学会誌. 2015 vol36 68-72.
    3. 尾田三世,有廣光司 乳房皮膚に発生した続発性血管肉腫の1例 広島県臨床細胞学会誌. 2015 vol36 73-78.

【表彰】

    1. 小川勝成(病理検査部門)第5回サクラ病理技術賞-松本賞- (2012年度)2013年3月 【受賞理由】形態検査(病理・細胞診分野)における全国規模および地域での研修会企画・開催による技術・知識の普及活動ならびに研究活動
    2. 石田克成 第5回サクラ病理技術賞 -奨励賞- (2012年度)2013年3月 【受賞理由】マイクロウェーブを利用した超迅速細胞転写法の開発ならびに子宮頸部粘膜病変におけるHPV遺伝子型、p16蛋白、p21蛋白発現に関する研究
    3. 石田克成 日本臨床細胞学会 学術技術賞 2015年度. 6月 【受賞理由】臨床細胞学の技術面で顕著な業績をあげた事