船での楽しみの一つは食事。日本の船でもいろいろと評判のいい船悪い船がありますよね。しかしEndevorの食事に驚きました。

朝は卵料理やハム、ソーセージ、オートミールなどの5〜7種類ほどのメニューがはりだされ、その中から注文すればそれをその場で調理して作ってくれます。朝ご飯は結構食べない人が多くいました。

昼はサンドイッチやハンバーガーなど4〜5種類のメニューから注文するとその場で作ってくれます。必ずサラダバーがあり、毎日新鮮な生野菜たっぷりです。ビーフテリヤキなんていう日本のテリヤキとはほど遠いものもありました。

夜はだいたい肉料理とシーフード料理の２種類ありどちらか選択ということが多かった。夜もサラダバーは必ずありました。あまりシーフード料理が結構おいしかった。エビフライはほとんど日本と同じ感じでしたが、何せ大きいエビがどっさり、しかも、ぷりぷり。おかわりしてしましました。かならずデザート（チーズケーキやプディングなどなど）付き。

選択肢が多くすきなものが食べられますし、食べようと思えばいくらでも食べられます。しかしEndeavorの食生活のすごさはここから。

まず、食堂には大型コーヒーメーカがあり、絶えず暖かいコーヒーがわいています。また冷蔵庫には牛乳とコーラ、スプライト、ジンジャーエールなどの炭酸飲料、野菜ジュースにグレープフルーツジュース、ヨーグルトなどが常時冷えており、いつでもＯＫ。牛乳も普通の牛乳と低脂肪乳、コーヒーにいれる牛乳と３種類あり。さらにオレンジジュースとクランベリージュース（少しに日本ではおなじみではないようですが、ブドウかイチゴの親戚みなたいな果物のジュース、けっこうおいしい）のディスペンサーがありこれも常時ＯＫ。
極めつけは、メインラボの一つ上の階にある幅1.5mくらいのディープフリーザー。温度センサーもついており庫内温度が一目瞭然。研究室で試料の保管に使うやつですね。このディープフリーザー、中身は全部アイスクリーム、幅1.5mくらいのディープフリーザーのなかにいろいろな種類のアイスクリームがぎっしり入っているのです。当然食べ放題。

さらに、食堂内にはクラッカーやラーメン、ポップコーンなどのスナックの入った引き出しやナッツ類のはいいた入れ物、お茶などがあり、なんでも食べ放題飲み放題。リンゴやバナナ、オレンジや桃のなどの新鮮な果物の入った大きなボールがありいつでも食べ放題。なくなればすぐに足してくれる。もあります。しかも食費は払わなくてもいい。

そしてなんといっても、バーベキューでしょう。２回ほど甲板上でのバーベキューがありました。バーベキューの日には2〜3時をすぎたあたりに船員さんが「トムとジェリー」にでてくるような丸いバーベキューコンロを２つを甲板上に固定します。それに炭をつかって火をおこします。食事時になると食堂へ行って皿をとってきて甲板へ。「Beef or Tuna?」ときかれどちらか答えると厚さ2〜3cmのごっついやつをそこで焼いてくれます。当然焼き方の指定もあり。10〜20分ほどで焼き上がりますので、それを皿にのせてもらって食堂へ行き、マッシュポテトやライス、コーンを乗せてもらって食べます。リッチです。
日本でバーベキューといえばステンレスの長い串に肉や野菜を刺して焼いて食べるのがバーベキューといった印象でしたが、こちらの方に聞いたところ、野外で何か焼いて食べればそれがバーベキューだそうです。

ただし、このリッチな食生活も私にとっては若干のストレスになっていました。
なぜなら、メニューを見ただけでこれがどんな料理か検討がつかないこと。レストランに行ってもそうですが、なかなかメニューを見て出て来るものが想像ができないのです。たとえ知っているような名前のメニューがあっても日本とは全く違う。サンドイッチなんて日本みたいなサンドイッチはこっちにはない。
さらには何か注文してもオプションがいろいろあって、それをなんだか聞かれるわけですが、なにを聞かれているのかわからない。ある日の夕飯はローストチキンでしたが、食堂で「ローストチキン　プリーズ」というと「@x*\ or *$#%/ ？」と聞かれる。ローストチキンなので・・・？なにを聞かれているかよくわからん？かけるソースか、それともつけたしのことか？何度も聞き直してようやくわかったことは、ローストチキンで胸肉が食べたいのか足の肉が食べたいの聞かれていたということらしい。ローストチキンは胸か足かの指定を指定をしないとでてこないようです・・・。

どうこういいながらもけっこういい食生活を送らせていただきました。おまけにアイスクリームの食べ過ぎで腹もこわしましたし・・・

やっぱ違うは、アメリカは・・・。

2002年07月22日