2002年9月1日
ウッズホールの夏


航海も終わり、ウッズホールもすっかり夏。

人口は大幅増加し車もいっぱい。ファルマス港もすぐそばにあるBestWesternというホテル(アメリカでは結構有名なチェーンのホテル)の駐車場は連日満車。ファルマスのメインストリートは通り抜けるのに相当時間がかかるようになりました。6月まではほとんど見かけなかった州外のナンバーの車がいっぱいです。
ビーチにも人がいっぱい。プライベートビーチにはしっかりと柵ができて、ビーチの駐車場には監視の人。
本格的なバケーションが始まりました。

WHOIにも夏だけ来る研究者もいるようで、我々の研究室にもMITから女性の研究者が1人来て1週間ほどいたようです。彼女は朝は自転車でやってきて、いろいろと論文や本を読んだり、コンピューターの仕事をして、午後はビーチなどに行ったりしているようでした。
私が4月に来たときに住んでいたOysterPondのアパートも満員ということ。
うちのボスが言うには先生と学生さん数人がやってきて、先生は連日ヨットやビーチに忙しく日焼けで真っ赤になり、学生さんがしこしこ実験しているようなこともあるとのことです。またよくはわかりませんが、夏休み期間だけWHOIへ来て、講義を受けて単位にするような学生さん(大学院生?)たちもいるようで、そのための講義案内も出ています。

夏休み期間中によその大学や研究所で実験したり、論文を書いてくるなんて日本ではあんまりないような気がします。日本では成績評価や実習、学会などといろいろと夏休みも忙しいからでしょうか?それともバカンス半分、仕事半分で行ってもいいようなロケーションに大学や研究所がないせいでしょうか??

車社会のアメリカではバケーションに行くのも車です。一日6〜8時間くらいで約400〜500マイルくらいのドライブはみなさん平気のようです。ここら約300マイル(500km弱)のフィラデルフィアからこられた方はが言うには「そんなに遠くはないわね」とのこと。ですからここケープコットでも隣接するメーン、ニューハンプシャー、バーモント、ロードアイランド、コネチカット、ニューヨークなどのナンバーの他、ペンシルベニアやニュージャージ、さらにはカナダのケベックやオンタリオなどのナンバーの車も数多く見かけます。このあたりからなら車で1〜2日程度です。
しかし以外に多いのがフロリダのナンバー。フロリダはここケープコットからだと3〜4日はかかるようです。だから1〜2週間のバカンスのためにフロリダから車でここまで来るとはなかなか考えにくい。それなのに結構フロリダのナンバーの車を見かけることが多いのです。
これにはいろいろ事情があるようで、私のボスの奥様が教えてくださったのによると、マサチューセッツの冬は寒い、さらには税金が高い。そこでお金持ちのお年寄りはフロリダとマサチューセッツの両方に家を持って、1年のうち8ヶ月ほどは冬に暖かく税金の安いフロリダに住んでフロリダに税金を払い、夏の4ヶ月ほどはこちらのマサチューセッツに来て夏を過ごすのだそうです。こんな人の車は税金を払っているフロリダのナンバーなんだそうです。贅沢な話です。




2002年08月06日




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