2002年11月9日 |
科研費 |
9月の終わりから外国人対象の語学教室へ通いはじめました。毎週月曜日と水曜日の6時半から9時半までです。それが終わって家に帰ってくるのは夜10時ころです。 10月の最終土曜日にはサマータイムが終わってしまい。今は夕方4時半には日が暮れてしまします。
一応今年も科研費の書類を作成しました。なんと言っても今年4月には今年(平成14年度)の科研費があたったとの内定をもらいましたが、長期海外出張中であえなく辞退。悔しい想いをしました。
あたってくれますように!! こちらでのグラントは言うまでもなくNSFです。 うちのボスも今年7月に新たな二酸化炭素の光化学生成のグラントを当て、今そのプロジェクトで研究室一丸となって(といってもボスと私ともう一人の研究員の計3人)でがんばっている最中です。 このグラントの申請をしたのは今年4月、私がこちらへ来てまもなく、ボスが一生懸命書いていました。この申請をした直後に面接があったようでボスはニューヨークまで行ってこの申請の説明や面接を受ける予定でした。しかし、良くはわかりませんが面接に出かける1週間くらい前になってボスは耳の調子が悪くなりしばらくは飛行機に乗らないようにといわれたそうです。つまりニューヨークへはいけなくなったということです。これでこのグラントもNGかともおもいましたが、ここからがアメリカの本領発揮!なんと面接をネットと電話を使ってやることになりました。3日にわたりこちらのボスの居室とニューヨークの面接会場とをNetと電話でつないで面接したようです。1日目は軽く午前中のみでしたが、午後は翌日使う資料の作成、2日目は午前午後いっぱい、ボスの居室からはなんやらごちゃごちゃと声が聞こえてきていました。3日目は1時頃には終わって、「ようやく終わったよ」といって居室から出てこられました。2日目のお昼には「Fightingだよ」なんてこともいっていました。 こちらでのグラントはかなり厳しく評価されるようです。また面接のなかで、こちらの計画に対して審査員が意見を言い、注文や変更を求められるようです。ですから、はずれた時は何が悪いのかと言うことも考えやすいのではないかと思います。日本の場合は、ダメならダメ、理由もなしです。 5月下旬の面接から当たったと知らせを受けるまでおよそ2ヶ月。こちらでは審査も迅速にやってくれるようです。日本では11月上旬に書いて翌年4月末に内示です。こちらでは年に数回はプロポーザルを出すチャンスがあるようです。 今回当たったグラントは3000万円ほどでしたが、WHOIの場合は、以前こちらに来ていた方のHPによると30%〜半分くらいは研究所に払い、残りでいろいろと人を雇ったり、物を買ったりするようです。驚いたのは院生にも給料を出さなくてはいけないようです。
ここは研究所なので大学は大学でまた違ったようすでしょうけれども、予算の申請から、審査の過程、使い方と日本とはかなり違っているようです。 もちろん書類の提出はNet経由だそうです。私が日本へ科研費の書類を郵送しなくてはいけないので何が一番早いかとねたところ、「Netじゃないの?」逆に聞かれてしまいました。うちのボスによるとNSFのプロポーザルをNet経由で出すことに関してはいろいろとトラブルがあるそうで、提出したはずなのに届いてないとか書式がうまく合わず読めないとかというトラブルは毎回のようにあるそうです。
それはそれで恐ろしいような気がしますが・・・・・ |
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