2003年1月2日
2003年


こちらの元旦はあたたかな雨であった。

昨年は4月からのアメリカ暮らしもすでに9ヶ月。
のこり3ヶ月を切った。
2002年の締めくくりなどとも思ったが、それは帰国するときすることにした。

とりあえずは今年の予定を書き連ねてみる。

1月5日からはニューヨーク州のシラキュースと言うところへ行く。
昨年6-7月の航海の主席研究員だったニューヨーク州立大(SUNY)のKieber教授のところへ、WHOIで使っていたCOの測定装置を持っていき、そこで実験をするためである。
SUNYのKieber教授の所には1000Wのキセノンと分光器を組み合わせた単色光源があるので、それを使って、海水からのCOの光化学発生の量子収率を波長ごとに求めることができるのである。すばらしい!!。
1000Wのキセノンなんて話だけで未だ見たことはない。今まで使ったことがあるは400Wが最大。1000Wはどんなんだろう。
私は装置を運んでセットアップをして実験の立ち上げを行う。SUNYの院生のエミリー(航海にも乗っていた)が主に実験をしてくれることになっている。

1月16日からは炭素同位体MSのマシンタイムである。私が3月末で帰国するまで3回のマシンタイムがとってあるが、その1回目である。

1月末から2月の上旬にもう一度ニューヨーク州のシラキュースへ行く予定である。
今度の主な目的はSUNYでKieber教授の講義を聴きにいこうと思っている。WHOIは大学ではないので、いわゆる学部生の講義がない。せっかくの機会なので是非大学の講義を聴いたいと思っている。
エミリーの実験の具合が悪いようなら、このときフォローする予定である。

2月になると3月末のアメリカ化学会で発表するポスターをそろそろ作り始めなくてはいけない。

2月中旬には炭素同位体MSのマシンタイムの2回目。

日本では林先生と山下先生の退官行事がある。
両先生には大変お世話になった。お世話になったなどと言う言葉では全く不十分なくらいお世話になっている。こんな時に海外にいるとは私はまったく恩知らずである。

3月中旬には炭素同位体MSのマシンタイムの3回目。

3月23日からはニューオリンズでアメリカ化学会。私のポスターは3月26日の夕方である。

そしていよいよ「帰国」である。

4月からは日本で講義が待っている。
前期は専門の環境分析化学と教養的教育の学生実験があるはずである。
たしか、日本化学会の支部の役員もあたっていたような気がする。
日常が待っている・・・・・

4月に帰ってすぐ豊潮丸の航海計画を立てなくてはいけない。
今年の豊潮丸は6月23日からである。昨年までとはちょっと違って、太平洋まで出ようという計画である。
今年の航海へ参加だろうと思われる学生さん、いまから十分準備をしておいて!。

5月24、25日は高知大で分析化学討論会。
たぶん実行委員のはじっこの仕事があるかな。
それよりなにより、ここで主題講演をすることになっている。
タイトルは「天然水中の光化学反応に関わる物質の分析とその物質循環への影響」。
日本での今までの仕事とこちらでの仕事を合わせて20分ほど講演する予定である。

夏より先はいろいろ予定もあるけど、取りあえずはここまで。

さて、アメリカ暮らしもあと3ヶ月。
がんばろう




2003年1月2日




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