カレンダーを出力するコマンドです。
なにもオプションをつけずに実行すると、
今月のカレンダーを画面に出力します。
特定の年のカレンダーを見るときには
$ cal 2020
とすると、2020年のカレンダーが1月から12月まで出力されます。
2020年6月のカレンダーだけを見たいときは次のコマンドを実行します。
$ cal 06 2020
未来の計画を考えるときや、過去の記録の確認をするときなどに
重宝するコマンドです。
年として入力できる数値の範囲は1-9999のようです。
これだけあれば十分でしょうね。
factorは自然数を素因数分解するツールです。
たとえば次のように使います。
$ factor 1234567
1234567: 127 9721
これは1234567を素因数分解すると127と9721の積になることを表しています。
Vine Linuxには最初からfactorは入っていましたが、
Zaurusには入っていなかったので別途入手して使っています。
計算問題作成のときや暗証番号を考えるときなどに
factorをちょくちょく使っています。
ネットワーク用漢字コード変換フィルタです。
ファイルで利用できる漢字コードは複数あるため、
それらを相互に変換するツールです。
通常私はVine LinuxでTeXのファイルを作成していますが、
ZaurusやWindows PCで作成する場合もあります。
Vine Linuxでのファイルの標準の漢字コードはutf8ですが、
Zaurusではeuc、WindowsではShift jisです。
出力漢字コードを指定するオプションは
-j : jis(デフォルト)、 -e : euc、 -s : Shift jis、 -w : utf8
ファイルの漢字コードをeucに変換しようとするときは
$ nkf -e --overwrite ファイル名
というコマンドを実行します。
--overwriteというオプションを付けないと、
画面に結果が出力されます。
出先で文章を書くときは、主にZaurusを利用しています。
そんなときは一つのディレクトリにある一連のファイルの漢字コードを
すべてeucに変換しておいた方が便利です。
上記コマンドを何回も打つのは面倒なので、
次のようにしています。
$ nkf -e --overwrite *.tex
場合によってはauxファイルやtocファイルもあるので、
$ nkf -e --overwrite *.*
とした方がいいかもしれません。
pdfファイルの一部分を抜き出したり、
複数のpdfファイルを一つのpdfファイルに
結合するときに利用するコマンドです。
Vine Linuxには標準インストールでは入っていなかったので、
後からインストールしました。
抜き出すときの例を挙げておきます。
diffgeom.pdfというファイルの165ページから168までを抜き出して、
mercator.pdfというファイルに保存するには次のようにします。
$ pdftk diffgeom.pdf cat 165-168 output mercator.pdf
2020年10月4日現在、Vine Linuxではpdftkは使えないようです。 ただし、他の方法でpdfファイルの一部分を抜き出すことはできるので、 その方法を記録しておきます。 Vine Linuxに標準でインストールされるDocument Viewerで pdfファイルを開きます。 印刷を選択すると「ファイルに出力する」という選択肢があるので、 これを選んで出力の形式をPDFにし、 出力するページの範囲を指定します。 出力するファイル名と場所(フォルダ名)を決めて 印刷ボタンをクリックすると指定した範囲のpdfファイルができます。 たぶん、pdfファイルを出力できる他のアプリケーションでも 同様にしてpdfファイルの一部分を抜き出せると思われます。
科学研究費に関する書類を書くとき等に、
pdfファイルからテキストを抽出したくなることがあります。
そんなときにpdftotextを利用しています。
Vine Linuxでは単純に
$ pdftotext test.pdf test.txt
とすると、test.pdfの内容がtest.txtというテキストファイルに書き込まれます。
このテキストファイルを文章編集に役立てようということです。
科学研究費に限らず書類仕事をするときに便利なコマンドです。
ファイルをディレクトリ単位で写すときに使っています。
パソコンに接続している機器にファイルを写せるだけではなく、
ネットワーク経由で他のパソコンにファイルを写すこともできます。
私の場合は次の使い方が最も多いようです。
$ rsync -auv /media/disk/work /home/tasaki/
パソコンにCFカードを刺して /media/disk として認識されている場合です。
そのCFカード内の work というディレクトリをパソコン内の /home/tasaki/
に写すときに上記のように rsync を使います。
オプションの a はアーカイブモード、u は受け取る側(上の例では /home/tasaki/)
に新しいファイルがある場合はスキップします。
さらに
$ rsync -auv /home/tasaki/work /media/disk/
を実行すると /home/tasaki/work の内容と /media/disk/work の内容は
同じになります。
このCFカードはZaurusに刺して外出時に持っていって、
時間があればファイルの編集をしています。
研究室に戻ったらまた上と同じ操作をするとCFカードと研究室のパソコンの
work というディレクトリの中身は同じ最新の状態になります。
インターネット標準のファイル転送プロトコル(File Transfer Protocol)である
ftp の暗号化されたものです。
次のようにしてサーバにアクセスします。
$ sftp ユーザID@サーバアドレス
ユーザID@サーバアドレス's password:
Connected to サーバアドレス.
password:の後にパスワードを入力すれば接続されます。
接続すれば、ftp の各種コマンドを利用できます。
私が通常使っているコマンドは以下のとおりです。
cd でファイルを写したいディレクトリに移動します。
sftp> cd public_html/seminar/
dir でディレクトリ内のファイルの確認をします。
put でアクセスしているパソコンにあるファイルをサーバに写します。
sftp> put html/seminar/ファイル名
これらのコマンドを利用して、このホームページを日々更新しています。